『リーダーシップ魂。』(評価★★★★☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

副題:トム・ピーターズのマニフェスト(2)
著者:トム・ピーターズ
発行:ランダムハウス講談社 / 2005年10月 / 新書タイプ
ジャンル:ビジネス

現代の経営の「グル」の一人と呼ばれるトム・ピーターズの新シリーズ(マニフェスト)から2冊目をご紹介します。

[目次]

はじめに
第1章 破壊時代における真髄を希求するリーダーシップの真髄50
コラム:クールな友人、スティーブ・ハーバー

第2章 ボスの仕事
 ヒーロー、デモ、ストーリー

第3章 新しい上司像
 女性が支配者だ!
コラム:クールな友人、ヘレン・フィッシャー

第4章 ボスの第一の仕事
 25の才能

謝辞
声に出そうピーターズの大宣言
訳者あとがき
著者紹介


共感した箇所のご紹介です。
「ある教育機関(私の得意先でもある)のニュースレターを読んでいた。巻頭記事の見出しに、私は「猛烈な怒り」を覚えた。曰く、卓越した教育機関は「人を生まれ変わらせる」。
 バカな!
 誰ひとりとして、人を「生まれ変わらせる」者はいない。
 違う。われわれは部下にチャンスを与え、その隠れた才能を発揮して、与えられたチャンスをものにするよう励ましている。」(15頁)

「リーダーは、弱気になると、指令統制型のモデルに逃げ込む。つまり、リーダーは、”一体何がどうなっているのか”確信のない自分を、部下が気づきはしないかと死ぬほど恐れているのだ。(中略)

ただし、リーダーが与えているのは知識ではない。それはほんのわずかな叡智と、そして(何よりも)魂だ。心に沁み込み、その琴線に触れて情熱を爆発させ、周りの人たちの才能を解き放つ、そんな魂だ。実は、これこそがリーダーシップ魂の究極の「難しさ」なのだ。」(17頁)

「お粗末なリーダーシップの定義とは? それは”心地よく” ”すべてを掌握”しなければ気がすまないリーダーのことだ。
 本物のリーダーシップの定義とは? それは「恐れていた事態が起こった」ときに最高に燃えるリーダーのことだ。」(22頁)

「金言:”怒らない”人間をリーダーに据えることなかれ。現実的には最初から、”怒らない”人間を採用するべからず。」(26頁)

「3.できるリーダーは、”人”は変えられなくても、”文化”なら変えられることがわかっている。その方法は、「新しい方法」の模範を示している人やプロジェクトの見きわめと活性化だ。」(49頁)

「リーダーシップとは、その印象とは正反対のものかもしれない。リーダーになることは、その”追随者”に「探検の権利」を与えることだ。忘れないように。「リーダーにしたがう」という考えの本質は、実は、リーダーをさらに増やすことだ。」(54頁)

「私がリーダーシップに関する本を書き始めたとき、パワーポイントの画面づくりをしながら、自分でその内容に驚いた。リーダーシップとは「愛そのもの」と書いたからだ。
 私は「愛」を次のように定義する。情熱。生への欲求。関わり合い。献身。世の中に貢献するための大義であり、決意。冒険の共有。とんでもない失敗。成長。変革へのあくなき欲求。」(59頁)

「本書を貫く暗黙のテーマがある。それは禅の達人ですら感服するような「回り道」だ。われわれリーダーは変革を「命令」することはない。すでに組織の中に埋もれている模範的人物を見つけ出し、謹んで「新しい文化の推進責任者」に任命している。」(87頁)

「(ジュディ・B・)ローズナーによる女性のリーダーシップの強みリストは、(ヘレン・E・)フィッシャーのリストを反映している。
・社員をランク(格)づけせず、リンクさせる(つなげる)。
・双方向協調型リーダーシップを奨励する。
・気持ちの良い情報交換。
・権力の分散化を、降伏ではなく、勝利とみなす。
・あいまいさを快く受け入れる。
・徹底した”合理性”と同時に、直感も尊重する。
・生まれつき柔軟性がある。」(100頁)

「ASTD(全米人材開発協会)での講演の準備をしているとき、私は平均的アメリカ人労働者が学習の場にいる時間の年平均の数字を記録したデータをみつけた。その時間、26.3時間。(中略)

 われわれは”知的資本”の時代に生きている。大学教育を受けたわれわれホワイトカラーの仕事の75パーセントから90パーセントは、これから10年ほどのうちに、239ドルのマイクロプロセッサに強奪されるだろう。もっと成長し、ますます価値のある人間になるためには、何をしていけばよいのか。ASTDのデータからすると、われわれは自らの成長のために、1日に何と6分もの時間を使っているようだ!」(130頁)

「次のような人の場合、年に26.3時間のトレーニング時間を想像できるか?
 プリマドンナ、バイオリニスト、スプリンター、ゴルファー、パイロット、兵士、外科医、宇宙飛行士。」(131頁)

「人は、人間として気持ちよく働かせてくれる組織に魅力を感じ、そこに定着する。この事実は明らかだ。火を見るより明らかだと思う。」(137頁)

「誰が才能を理解しているのか? 小学3年生の担任の先生だ!(もしよい先生であれば)先生が携わっているのは才能ビジネスだ。」(138頁)


刺激的な本を、再読(あるいは再再読)とはいえ、四冊も続けて読むと、興奮しないほうがおかしいでしょう。
「サラリーマン大逆襲作戦」も「マニフェスト」のシリーズもぼくが読んでいない作品がありますので、ご興味のある方は読んでみてください。読んで損をすることはないはずです。

トム・ピーターズの作品たちが、ぼく自身の中国での生活や仕事に与えた影響などは、記事を改めてお話できればと考えています。



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