『知能販のプロになれ!』(評価★★★★☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

英題:The Professional Service Firm 50
副題:トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦(3)
著者:トム・ピーターズ
訳者:仁平和夫
発行:阪急コミュニケーションズ / 2000年6月 / 単行本
ジャンル:ビジネス


トム・ピーターズ氏の「サラリーマン大逆襲作戦」シリーズから、第3弾著作のご紹介です。

[目次]

はじめに
読者ガイド

(1) 新会社+お客さん+プロジェクト
1 会社設立
1a 経理部だっておしゃれになれる
2 寝ても覚めても、お客さん
3 お客さんを選ぼう
3a 自分を高めてくれるお客さんを探そう
3b お客さんの人員整理も忘れずに
4 すべての仕事をプロジェクトに変えよう
4a 精魂込めて
5 自分の肩書は自分で決めよう

(2) ポートフォリオの質
6 お客さんに叱ってもらおう
7 プロジェクト・リスト
8 ベンチャー・キャピタリスト
9 週一回のプロジェクト・レビュー

(3) インパクト
10 あらゆる仕事をすごいプロジェクトに変える
11 自分らしさで妥協するな
12 あつく燃えろ
13 インパクトの測定
14 挑発するのがプロの使命
15 お客さんの手を引いて約束の地へ
16 政治は浮世の味
17 絶妙のバランス
18 人を感動させるのがプロ
19 ゼニが取れなきゃプロじゃない
20 背筋も凍るプロジェクト
21 この世に残すもの
22 走れメロス
22a 浮気できないプロジェクト生活
23 こういう会社に、私たちはなりたい
23a 人助け

(4) お客さんと暮らす
24 お客さんはチームのレギュラー選手
24a 押しかけ女房になろう
24b お客さんをエキスパートにする
24c お客さんを崖から突き落とすな
25 お客さんに評価してもらう
25a 世間がステージ
26 綱引きの「たまらない緊張感」
27 自分の殻を破るために

(5) ドキドキわくわく
28 切迫感と興奮を創れ、ときめきとざわめきを創れ
29 空間はパート-ナー
30 祝杯、祝杯、また祝杯
30a 照る日もあれば、降る日もある
30b 道化師求む
31 汝のサポートスタッフを愛せ
32 日程という神の祟りをおそれよ
32a 稼いでこそプロ
33 方法論
34 セールスは他人ごとにあらず

(6) 知が資本
35 研究開発の伝道師になれ
36 ナレッジ・マナジメント
37 デザインを考えよう
38 強みと弱み

(7) タレント
39 タレント鑑定家になろう
39a タレントを引き寄せる磁石になろう
40 ごった煮から生れるもの
40a 人の回転をよくして、風通しをよくしよう
41 なにかで有名になる
41a 敬意は好意より強し
42 完全主義は手抜きをしない
43 神話創造
44 訓練してプロの基本をたたき込む
45 OJTにまさるものなし
46 利口まるだしの馬鹿
47 常人には常識的なことしかできない
48 チャレンジ!チャレンジ!チャレンジ!

(8) 自分たちのもの
49 考え、夢見て、行動する
50 自分たちの職場は自分たちで変える

訳者あとがき


共感した箇所のご紹介です。
「お客さんとは、
・パートナー
・「深い仲」になる人
・長く苦楽をともにする人
・将来をいっしょにつくっていく人
・運命をともにする人
・心がつながっている人
・強い信頼がなければ、いっしょに仕事をできない人
・手に負えない問題に喜々として取り組むプロ
・自分の評判の源
・口コミの発信源
・いっしょに成長していく人
・自分が負けるときは、いっしょに負ける人
・自分が勝つときは、いっしょに勝つ人」(32頁)

「あなたがどういう人間かは、顧客リストをみればわかる。
 顧客リストは、あなたを映し出す鏡なのだ!」(34頁)

「2. お客さんについて、詳細に記録をつけよう。自分のいちばん大切な資源(すなわち時間)をどのお客さんに使うべきか。いまのお客さんが本当に好きか。どうしても好きになれないなら、どうすればいいか。」(37頁)

「自分を試してくれ、プロとしての成長、人間としての成長を助けてくれるお客さんに投資しよう。巨額の投資をしよう(そうでないお客さんへの投資は打ち切ろう)。」(39頁)

「セミナーのあと、ある女性の参加者からメモを渡された。見ると、こう書いてあった。
「私はコンサルティングの会社を経営していますが、自分の肩書を<代表取締役>から<革命推進役>に変えました。」
 やるじゃないか!」(53頁)

「1. 知能を売る会社は何で成り立つのか? 答え―人材とお客さんとプロジェクトで成り立つ。だから、まず始めに、この三者について、在庫を点検してみよう。」(65頁)

「友人(俳優)から聞いたのだが、演劇界ではこう言われているという。
「小さい役はない。あるのは、小さい役者だけ。」」(71頁)

「自分の「ポジション」を八語で書かなければいけないという人もいれば、三十五語で書ければいいという人もいる。私の意見はこうだ。自分の居場所(ポジション)を確認したほうがいい。」(73頁)

「私たちはカッコいい仕事をしている、はずだ。
 大事な仕事をしている、はずだ。
 だったら、自分の仕事に情熱をもてないはずはない。
 燃える経理部、燃える人事部、燃える情報システム部、燃える経理部・・・・・。」(76頁)

「デービッド・マイスターは『真のプロフェッショナリズム』の中でこう書いている。

 専門的な知識や技能をもつプロにインタビューするとき、私はよく「なぜ、いまのお仕事をしているのですか」と聞いてみる。お金も、意義も、チャレンジももちろん大切だが、私がなによりも聞きたいのは「人を助けるのが好きだから」という答えなのだ。この答えが抜けていると、相手が急につまらない人間に見えてくる。」

トム・ピーターズのコメント―異議なし!」(122頁)

「「自分だけが知っていることは、なにがなんでも人に教えるな」というのが、これまでの常識だが、これほど人を卑しくするものはない。私の仕事、プロとしての仕事は、日々成長することだ(長い年月のうちには、飛躍的に成長していることだ)。だから、今日の「企業秘密」などになんの未練もない。欲しい人がいれば、いくらでもくれてやる。私の生き残り戦略はただひとつ、毎日脱皮をはかり、つねに人より先を行くことだ。」(136頁)

「私がこれまでいっしょに仕事をしてきた一流のプロはみな、おそるべき「個人教授(パーソナル)大学」をもっていた。つまり、創意の泉を涸らさないために、「知恵袋」を大切にしていたのである。彼らは、個人教授大学の教授陣の拡充に余念がなく、最先端にいる人たちの知恵を拝借して、最先端よりさらに先を行こうと考えているのだ。」(151頁)

「1.みんなの仕事には、いつもプレッシャーがかかっている。だから、激励する機会、ほめる機会を探すのに、苦労などしないはずだ。ものすごい情熱を傾けている人をほめてあげよう。え、成果も出ていないのに、ほめられるかって? ほめないから、成果が出ないのだ。」(166頁)

「知能販会社の心得
・サポートスタッフを採用するときは、十分注意を払い、若き弁護士や公認会計士を雇うときと同じ採用基準で選別すべし。
・サポートスタッフには十分の報酬を払うべし。
・表彰の候補、パーティーの招待リストから、サポートスタッフをはずすべからず。
・尊敬に値するサポートスタッフには、尊敬の念をもって接すべし(人を二流市民扱いすれば、賞状も金一封もたちまち色あせる)。」(177頁)

「購買部だろうが、財務部だろうが、情報システム部だろうが、研修部だろうが、職に就いている人はみな職人である。」(196頁)

「・私たちは「知のビジネス」をしている。
・知識共有は自然に発生しない。
・知識共有を促進する簡単な構造と明確なインセンティブが必要になる。
・知識を引き出し、それをパッケージする人間が必要になる。」(202頁)

「たとえば、顧客サービスのあり方を変えるプロジェクトに取り組んでいたら、インターネットに接続し、顧客サービスをテーマにした本を一ダースほど、アマゾン・ドット・コムに注文する。届いた本を次々と読破していって、すごい本にめぐりあったら、さっそくその本の著者に電話をかけ、ぜひお会いして、お話を聞きたいと頼んでみる。」(204頁)

「デービッド・マイスターは『専門サービス会社マネジメント』の中で、よそには絶対負けない強みをつくる際に、考えるポイントを八つあげている。
・常識をくつがえす求人方法。
・卓越した研修。
・他の追随を許さない問題解決の方法論。
・顧客の相談にのり、助言を与える高い能力。
・質量ともに充実した価値ある知識基盤。
・プロジェクトとチーム編成に対する独自のアプローチ。
・群を抜く研究開発力
・マーケティング・スキル、顧客の話を聞くスキル。」(212頁)

「給与体系をひっくり返す。プロスポーツでは、下にいるスーパースターが、上にいる監督やコーチの何倍もの給料をもらっている。人事部でも総務部でも、そういう給与体系にしていけない理由はない。タレントには高給をはずもう。」(221頁)

「管理職全員を、タレント育成能力で評価する。タレントの鑑定力が社運を左右するなら、タレントを発掘し、育てる能力のない管理職は、まさに無能だということになる。だから、誰かを管理職に昇進させるときには、何よりもまず、その人にタレント育成能力があるかどうかを見なければならない。そして昇進させたあとも、タレント育成の実績で、その人を評価しなければならない。」(223頁)

「辞めていく人がいないと(あるいは少ないと)、空気がよどむ。
 離職率ゼロの(あるいは低い)プロ野球チームや劇団を想像できるだろうか。もちろん、できない。そうだろ? 期待のルーキーに一か八か賭けてみようとしないプロ野球チームや劇団を想像できるだろうか。答えは同じだろう。」(233頁)

「次の中から、お好きな言葉をお選びください。
・おそるべき腕前
・神も舌を巻く神業
・不世出の達人
・どえらいやつ
・ただものではない
・世界一」(237頁)

「2.ボーイスカウトでもスポーツチームでも劇団でも何でもいい、自分がかつて属していた「すばらしい集団」について話し合ってみよう。「すばらしい集団」とは何か(私なら、こう断言する。志を果たすために、全員が死力を尽くす集団であると)。そこで得た結論を、現在のプロジェクトに活かしてみよう。」(242頁)

「2.週刊『感動速報』を発行しよう(電子メールでもいい)。感動のストーリーを、みんなで共有する習慣をつけていこう。ストーリーを共有財産にしない限り、神話は生まれない。」(248頁)

「エド・フリーマンとダニエル・ギルバートは、オリジナリティーに富んだ『企業戦略と倫理の追求』の中でこう書いている。

 会社というのは、人間の集まりである。・・・・・会社とは何か、我々の見方はかなり単純である。それは「社員」と呼ばれる人たちのプロジェクトを実現する手段である。会社は、人間が自分の仕事をやりとげる一つの方法にすぎない。少し言い方を変えると、それぞれの目的地への通過点にすぎない。・・・・・会社とは、自分のプロジェクトをやりとげようとする社員間の合意の集積であるともいえる。」(254頁)


次回からは、「トム・ピーターズのマニュフェスト」シリーズを2冊、ご紹介します。






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