『あなたが変わる「口ぐせ」の魔術』(評価★★★★★) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

英題:The Magical Power of Your Spoken Word
副題:言葉の心理学・生理学
著者:佐藤富雄(医学博士・農学博士)
出版:かんき出版 / 2002年2月 / 単行本
ジャンル:心理学、脳科学

その人の口ぐせが人生を決める。
そのためには、どんな口ぐせを話せば良いのか、心理学・生理学さらには、脳科学の観点からもアプローチがされていて、大変わかりやすい本です。

[目次]

まえがき
プロローグ

第一章 自己像の不思議な力
第二章 なぜ望まないことは実現しないのか
第三章 口ぐせが人生をつくる
第四章 楽天思考のすすめ

エピローグ


共感した箇所のご紹介です。
「夢を実現させ、人生を成功に導くためには、最初にどうしても手に入れておきたい資質があります。それは「楽天家である」ということです。」(17頁)

「(しかし、そこで)読者に絶対覚えていただきたいことは、人生では目の前の現実がどうであるかよりも、その現実をどう受けとめ、どう解釈するかのほうが、はるかに重要な意味を持っているということです。」(19頁)

「「人生はその人の考えた所産である」ということが真理であるとすれば、その人の現在の姿は、良くも悪くも、その人が過去に考えた所産以外の何ものでもない。そしてその人の未来は現在の考えによって規定されていくのです。」(23頁)

「人はよく事実の重みということをいいます。
 しかし、事実はニュートラルなもの。大切なのは事実をどう解釈したかです。事実をどう解釈し、どのように意味づけしたかが大きな心理的要因になるのです。」(28頁)

「「思い込みは口ぐせをつくり、口ぐせは思い込みをつくる」と表現できます。仏教における念仏などはそのもっとも良い例といえるでしょう。ほとんどの宗教が「祈りの言葉を何度も唱えなさい」と教えるのは、繰り返し唱えることで、その内容がだんだん革新へと高まっていくからです。」(34頁)

「誘導自己暗示の世界的な権威、フランスの学者エミール・クーエという人は、自己暗示に関する次のような法則を打ち立てました。
 意思と想像力が争えば必ず想像力が勝つ
 意思と想像力が一致すればその力は和ではなく積である
 想像力は誘導が可能である」(56頁)

「コンピュータは人間の頭脳とよく比べられますが、人間の頭脳のどんな役割をコンピュータが担っているのかというと、それは人間の脳の中にある「自動目的達成制度」の役割といってよいでしょう。」(73頁)

「貧乏な人たちがこの世に多いことは事実です。彼らの多くは不本意に貧しいのではありません。貧しさに甘んじることを選んだゆえに貧しいのです。」(81頁)
→この言葉をどうとらえるかは、読者の皆さまに委ねます。

「人生の選択に際して私が読者に注意を促したいことは二点あります。
 一つは、どんなことがあっても肯定的な心的態度で選択することです。」(83頁)
「(人生の選択に関して、)私がもう一つ読者に注意を促したいことは、「考え方も選択の結果」ということです。」(85頁)

「ふだん気づいていませんが、私たちの体のメカニズムは、恐ろしいくらいに心と連動しています。そして両者の関係は「体は心の召使い」という言い方ができます。」(89頁)

「「人格は習慣が着ている着物だ」という言葉があります。習慣の中でもモロに人間に影響を与えているのが「思考習慣」です。(中略) 思考習慣はいわば人生の羅針盤として脳に刷り込まれ、大枠でその人の人生を支配しています。」(95頁)

「口ぐせ心理学の立場で言えば、人の悪口を言うことは、その場は気持ちがスカッとするかも知れないが、悪口を自分にも聞かせることになるからです。」(119頁)

「実生活では決して体験できないようなことを、小説を読むことによって体験できるというメリットもあります。それが実体験ではなく疑似体験であっても、私たちの脳細胞に与える影響は実体験と大差ありません。」(135頁)

「想像力は無限ですが、実際に想像する場合は、自分自身が持っている体験、情報、知識の制約を受けています。」(137頁)

「人間を他の動物から区別している最大の特徴は「考える」ことにありますが、考えるとは「言語によって抽象化する作業」と言い直すこともできます。」(138頁)

「人間に与えられた想像力は無限なのに、私たちの想像が有限なのは語彙の乏しさによることが大きいと言えます。」(141頁)

「もっと言葉に敏感になって、言葉をうまく使うことを心がけて欲しいものです。そうすれば想像力も豊かになってきます。想像力は創造力につながっています。言葉を磨くことによって想像力の限界を打ち破っていただきたいと思います。」(142頁)

「欧米系の成功理論の中には必ずコミットメントという重要なキーワードがあります。これは声を出して願い事を明確にすることです。また、アファメーションという言葉もキーワードになっています。」(147頁)

「日本仏教の宗教家たちは、口ぐせの効果を知っていたと思います。願い事を言葉にして祈る。言葉にして問いかける。これは儀式やポーズではなく、その真理を発見したことで、宗教は生まれたと考えるべきでしょう。」(148頁)

「宗教の違いはあっても、神はどこにいるのかといえば、結局は「汝の内」なのです。キリスト教の祈りの仏教の念仏も、凝縮された短い言葉を繰り返し唱えることを説きました。これはまさに「口ぐせにせよ」と言っているのと同じだと思われませんか。」(150頁)

「人間の快楽の一つに他人の悪口があります。」(152頁)

「あなたが使う言葉は、直接自律神経系に伝わり、言葉の意味するものを表現します。同時に意識下で自己像に影響を与えます。具体的に言いますと、自己像を変えたいのなら、自分の求める自己像をつくることができる言葉を、意識的に選択して口に出すことによって、自己像改善が可能になります。」(155頁)

「(では)許せない人間がいたらどうすれば良いのでしょうか。そのときはまず謙虚に、その人間には自分の窺い知れない事情があるのだと解釈し、できる限りその人間を理解できるように努めることです。それでも許せないようなら、むしろその人間を自分の意識から消してしまうことです。」(157頁)

「(そこで)究極のプラス思考を指南しましょう。それは次の三つの法則を頭にたたき込むことです。(中略)
 法則 自分に起きることは、いかなることも自分にプラスになることである。
 法則 自分に起きることは、いかなることでも自分で解決できることである(自分に解決できないことは、自分に起きてこない)。
 法則 自分に起きた問題の解決策は、途方もない方角からやってくる(だから、今お手上げ状態でも決してめげてはならない)。」(171頁)

「(ここから一つわかるのは、)人生とは「良い思い出づくり」という側面が強くあるということです。自分のためにも、また自分が死んだあとも、他人に良い思い出が残せれば、その思い出の中に自分は存在する。これはずばらしいことだと思います。」(194頁)

ご紹介はできませんでしたが、男性脳は狩猟脳で、女性脳は採集脳であるといったお話も、興味深かったです。


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