11日間の入院生活。
四人部屋でしたが、感染対策でカーテンは閉め切り。
部屋の人と交流はありませんでした。
入院する時も、退院する時も挨拶もなし
部屋にトイレと洗面台はついていましたが、空気を読みながら、気配を察しながら、顔を合わせないように使いました。
なんだか寂しいですね
孤独に疲れていた頃
隣の方はしっかりしているけど、動けず寝たきりの様子。
「冷蔵庫の物を取ってほしい」とか、しょっちゅうナースコールされていました。
何か落とされて、「あ〜届かないな~」と声が聞こえることもありました。
顔が見えれば、そのくらい私がやりますよ…と思いましたが、カーテン閉め切り生活はそういう雰囲気ではなかった。
おせっかいナース気質な私は、ちょっとジレンマがありました。
私がナースとして働いていた病院は、大部屋でカーテン閉めるのは、処置の時と着替えの時くらいでした。
部屋の方々は仲良くなると、動ける人が動けない人のお世話をしてあげたり、退院する頃には別れを惜しんで泣いていたり、友情が芽生えてました
1回だけ、隣の方が何かを落として大きな音がした時に、「大丈夫ですか」と声をかけてしまいました。
が、「大丈夫じゃないから、看護師さんを呼ぶからいいよ〜」と言われ…お役に立てず
物を拾うくらいお手伝いしたかったけど、あちらは私にカーテンの中に入られるの嫌かもしれませんからね。
もう割り切って、カーテンの向こう側のことは「見ざる、言わざる、聞かざる」
おせっかい魂発動しないように、あえて心がけました。
途中で入院してきた方が同じ主治医で、どうやら同じ病気、同じ手術をする方。
く〜お話したい!
私の1週間後に手術をしたこの方は、術後もわりと元気だった私と違って、翌日も発熱があり、痛みレベルも7と言っていたので、お話したかったけど我慢しました。
でも、同じ病気で同じ部屋に入院したのも何かの御縁。
このまま終わったら後悔するような気持ちでした。
私が退院する日…最後のチャンス
洗面台に出てきたところを、ついにお声掛け
「ちょっとお話して良いですか?」
と、ホールへナンパいたしました
初対面ながらやはり同じ病気の同志
めちゃめちゃ話がはずみました!
こういう話、したかったんです!
声かけて良かった〜
年齢は私よりちょっと年上だけど、ほぼ同世代で。
治療しながら仕事もしていらっしゃるとのこと!
連絡先までは聞けなかったけれど、御縁があればまたどこかで会える気がする
おしゃべりな私が孤独に耐えた入院生活。
最後に我慢できずにコミュ力発揮してしまいました。
同じ病気の方と話せて良かった
アメブロにも「こんなに」と思うほどに、同じ病気の方がブログ書いてて。
病気は人それぞれだから、同じ経過にはならないけれど、どこかに同じ思いをしている人がいるのだと思うことで、励みになります。
そして前向きなブロガーさんが多い!
私はどうも昔から
「運命受け入れて流されがち」
「チャレンジ精神ゼロ!」
闘病するより楽しいことして、寿命を受け入れても良いんだけど…と言っては怒られています…。
お話できたこの方にも、
「10年後、頑張ったねと握手しようね」と言われました。
私たち、主治医に「10年経過観察する」と言われております。
10年…長いな
息子32歳、娘28歳か。
自分はおいといて…。
可愛い孫がいると良いな〜
今までの人生も山あり谷あり。
今はちょっと気持ちは谷ですが、また「生きてて良かった」と思える日がくると思うので、私も頑張ります
入院振り返り完。
読んで頂いてありがとうございました。