弁護士といえば、医者や公務員に並んで、結婚したい男性の職業の上位に上がるほど、人気だ。知性的に見えるし(知性には個人差がありますが)、社会に与える影響も強く、さらに仕事の激務さと収入が比例する職業で、高年収というイメージが強いのが人気の理由のようだ。
だが近年、法科大学院の増設によって弁護士が増え、弁護士の業界も格差が広がっているという。弁護士イコール高収入とは限らなくなり、事務所所属、町ベン、さらに法テラスなど、勤務スタイルによって、年収に差がある。これは医者の世界も同じで、個人開業、大学病院、一般のクリニックと、業態に応じて格差がある。
どちらも体が資本。人気職業の先生と呼ばれる人たちこそ、倒れないように健康管理に留意したいところ。結婚したくなる理由も、この辺りが大きいようだ。

さてある大きな事務所を辞めて、法テラスの弁護士になった男がいる。
彼は入社早々、年収800万円と、生きがいのギャップに戸惑いを覚えた。事務所からスカウトを受けた時に、弱者を助ける業務ではないので、断ろうかと思ったが、これも経験と引き受けた。
だか半年後に、辞表を提出して、地方の法テラスの弁護士に就任。年収は半分以下。それでも、弱者を助けられることに、生きがいを感じている。

彼の妻は、彼が高収入の事務所を辞めようと決めた時に、知り合った。彼女は金融関係の仕事に就き、彼に会った瞬間、自分の世界にないものを感じたという。

「ビジネスやお金のことにシビアな男性ばかりで、たまに殺伐としてくるの。それに当時付き合っていた彼から、プロポーズされたけど、ピンとこなくて。彼は一般企業のサラリーマン。このままズルズル付き合っていたら、やがて結婚かな、なんて、夢のない恋愛だった」。

年収が半分以下になっても、弱者を救いたいという気概に感動した彼女は、自分から付き合ってと、アタック。
驚きながら弁護士は承諾し、やがて結婚。
結婚前に彼女は
「私も一生働くと決めたと彼に伝えました。私は福利厚生のしっかりした会社に勤務しているので、産休もあるから、大丈夫よ、と」。

お金より人柄、愛を選んだといえばカッコいいけど、彼女の決め手は、コレでした。

「彼の子供を産みたいと思ったの。直感で」。

女にとって、子宮で決めることも、博打のような大きな選択。悩んだ時は、子宮に聞いてみるのも、あり!
子供が誕生してから、アラサーカップルはますます夫婦の絆を深めているそうだ。