年齢差があればあるほど、セックスから恋愛が始まりやすい。
これは映画や文学で描かれているだけでなく、
実際に年齢差が大きいカップル誕生の秘かな真実ではないでしょうか。


女の智恵としてよく言われるのが「すぐ寝てはいけない」。
男のハンター性をあおるのなら、じらしてじらして、そして男性がやっと手に入れた風に仕掛けるのが恋愛上手。
でも年齢差が15歳以上(場合によっては10歳以上)なら、
セックスから始まる恋愛のほうが、激しく燃え上がり、しかもかけがえのない存在になることだって、ある。
理由は年齢という距離を埋めたい切なる思いが、エロスと合体して
激しく相手を求める起爆剤になるからでしょうね。
そして相手を求めれば求めるほど、
距離感を縮めさせようとすればするほど、
自分自身の孤独と向き合うことになるのです……。
孤独を知り、相手のことをかけがいのない存在と感じることによって
幸せへとつながっていく。
その瞬間、孤独はどこかへ去り、一人ではないという幸福感は、
自分自身を知るプロセスにもなりますね。
エロスのすばらしいところは、他者を通じて、自然に内省していくところ。
官能という秘密を二人で分かち合いながら☆


ラブ&エロス「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」-白いカラス


                        
そのことを改めて感じさせてくれたのが                                             
『白いカラス』。

(DVDはセクシーシーンを収録した全米公開バージョンで鑑賞)
大きなテーマは、人種差別ですが、
私は初老の男性と、34歳バツイチ女性の恋愛映画として捉えました。


ニコール・キッドマン演じる清掃婦は、
セレブ養父からの虐待から逃れたものの、夫の暴力、

そして自己の過失による子供の死という辛い過去を持ち、

しかも元夫から復縁を迫られている薄幸の女性。
そして初老の元大学教授を演じるのは、アンソニー・ホプキンズ。
自分の年齢の半分かもしれない若い女性へ、溺れていく初老の男。


出会いがなかなかのもので
ニコール・キットマン演じる女性が、元大学教授を誘うのです。
しかも出会ってから二度目で。
元大学教授は最初拒否しながら、彼女の部屋へ行くと
ベッドには全裸姿で待つニコールが。
これで恋愛関係にならなければおかしいというくらい、
ニコールが最初に誘惑しまくる。
そこには「老いた男は自分を拒否しない」という安心感があるからでしょうね。


しかも老いた男が自分にのめり込めば込むほど、
従順になっていくということも、ちゃんと知っている(と、私は見た)!
激しい口調で、彼をなじっても彼は反論しない。
社会に受け入れられなかったはけ口のようなものまで
彼にぶつける。
でも彼がうなだれて黙って聞いている。逆らわずに。
最初は女の計算だったのかもしれないけど、
次第に彼女は、初老の元教授をかけがえのない存在だと気づいていく。
それは男に傷ついてきた人生の中で
初めて“受け入れられた”という喜びではなかったでしょうか。
受け入れられるということは、自分自身を認めてもらったということ。
認めてもらうことに愛を感じ、
彼に抱かれる悦びを感じながら
自分は孤独ではないという幸せをかみしめていく。
しかも初老の男から、誰にも打ち明けられなかった心の秘密を聞いたときも
「私はこの人に認められている。愛されている」
と、女としての幸せの絶頂にあったのではないでしょうか。



結末は衝撃的だけど、

お互いの心の傷を見せながらも相手を受け入れ、
そして愛を感じ合った二人は最後まで幸せだっただと思いますね。




15歳以上年上の年輩男性に恋心が芽生えたらどうするか?
二人の間に愛が生じるのかどうか、
な~んて、まどろっこしいことをあれこれ考えずに
エロスを共有し合えばいいのです。
女性に限らず、男性だって年齢を重ねるということに対して
相手を悦ばせられるかどうかという不安を抱えているわけですから。
逆をいえば、プライドも高くなっているから、
プライドをかざして、理屈をこねまわされて、従わせようとするかもしれないので
時間を置かず、一晩一緒にいれば相手のことがわかりますよ、きっと。



ラブ&エロス「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」-僕の美しい人だから


そして『白いカラス』と対照的なのが                        
『ぼくの美しい人だから』。             
これは以前もブログで紹介しましたが、
27歳のエリート広告マンの青年と、

ハンバーガー・ショップで売り子をしている43歳の女性の

ラブストーリー。
とにかく最初のベッドシーンが、すごかった!
スーザン・サランドン演じる43歳女性の家は、
まるで妖怪屋敷みたいに散らかり放題で汚いんだけど、
43歳女性はものとせず、
27歳のエリートを「食ってやる!」
と猛烈パワフルエロスを展開。
あのシーンの、サランドンの頸周りに、うっすらと中年女性の肉のタルミが見えたけど
そんなことなどおかまいなしに
27歳の男の人生を全て奪ってしまうような激しさの中で、
ジェームズ・スペイダーは、事故で亡くなった妻のことまで全て、忘我。
「セックスは奪うもの、愛は与えるもの」
という年上女性の愛が、かなりリアルでした。



年下と長くつきあったり、結婚した女性に共通しているのは
このスーザン・サランドン演じる女性のように、
「食ってやる!」
ぐらいの迫力があるからです。
年上だからといって「ママママ」というマザコン男と
うまくいっている年上女性に、会ったことがないですね。
男を鍛える女というのは、いつだって
依存しないでちゃんと生きていこうという凛とした姿勢があるから
男がついてくるんですよ☆