そんな季節になりました

 

去年の今頃は自分も出すのに

 

大わらわでした

 

 

昨日さっそく何枚か来た

 

年賀欠礼のはがきの中に

 

学生時代の友達からのものがありました

 

旦那が亡くなったとのはがき

 

66歳だったそうです

 

 

前回会ったのは

 

もう10年になるでしょうか

 

息子の就職に際して

 

研修に来た息子についてきた

 

もう立派なお母さんでした

 

 

知床近くの大きな漁師の家に生まれ

 

女4人の長女で後を継がねばならず

 

花嫁修業のつもりできた彼女とは

 

学科は違えど同じアパートでした

 

いつも朗らかで笑顔が絶えなかった

 

 

卒業間近にいろいろあって

 

いっとき退学するのではないかと

 

まわりはみんな心配したけど

 

何とか卒業にこぎつけて

 

どれほど安堵したことか

 

 

卒業後に地元に戻って

 

親が決めた人と結婚して

 

(お婿さんもらったのね)

 

結婚式にも行きましたよ

 

同じ道内なのに飛行機乗り継いで

 

 

思えば旦那に遭ったのは

 

その結婚式の時だけだったかもしれない

 

その後前の職場の慰安旅行で

 

知床に行ったときには友達にしか会わなかったし

 

 

だから顔も覚えていないけど

 

友達は無口なしかしやさしい旦那に

 

ぞっこんだった

 

そんな旦那が亡くなった

 

 

今どうしているかとも思ったが

 

すでに半年近くたっているようだし

 

10年もあっていないのに電話して

 

騒ぎ立てるのもどうかと思い

 

お線香だけ送っておいた

 

 

たぶんそのうち電話が来るかもしれない

 

いつもどおりの明るい声で

 

かかってくることを願っている