このところ毎日北海道新聞で

 

特集が組まれている南西沖地震の話

 

あれから今日で30年経った

 

 

あの日 両親も寝静まり

 

そっと家を抜け出して

 

友だちの家に行こうとしていた

 

居間の電気を消そうとした瞬間

 

下から突き上げるような揺れがあって

 

照明も大きく揺れていた

 

 

とっさにそばにあった

 

クッションを2個持って

 

2階の親の寝室へ駆けあがった

 

父はすでに体調がすぐれず

 

「大丈夫か!」と声を出すものの

 

身体は思うように動かない

 

母はただただオロオロするばかり

 

 

とりあえず入り口付近まで

 

2人を引っ張り出し(タンス倒れたら困るので)

 

布団をかぶせて揺れが収まるのを待った

 

それからゆっくり階下まで移動して

 

TVをつけるとニュース速報がやっていた

 

 

今のように大きな地震の前に

 

アラームや警報がばるような

 

システムがなかった時代

 

正直あと5分早く家を出ていたら

 

両親はどうなっていたのか

 

あの瞬間 神は行くなと止めたのだと思った

 

まぁどっちにしろうまくは行かなかったかな

 

 

TVでは奥尻島がj火の海になっていた

 

あの地震で知り合いの工事長さん夫妻が亡くなり

 

(手稲退職の記念旅行だったと後で聞いたいい方だったのに)

 

友だちの実家も命は助かったけど被災した

 

友だちはせたなの駐在さんだったが

 

あれからしばらく家に帰ってくることはなく

 

捜索に明け暮れたという

 

 

地震は予知が難しいというが

 

知っている限りの震災は

 

やっぱり事前になんとなくおかしなことが

 

あるように思う

 

あの日電柱の高さまで来た津波で

 

多くのものを失った

 

家も家族も故郷も夢も

 

そして命も・・

 

 

 

 

合掌