ずっと行けなかった

 

ご隠居様のお宅へ

 

お参りにうかがった

 

 

すぐにお暇しようと思ったけど

 

お茶でもと勧められて

 

ちょっとお話しして帰るつもりだった

 

 

私が手元にあったご隠居様のお写真を

 

奥様にお渡しすると

 

奥様もお嬢様も涙ぐまれて

 

そこから思い出話が始まった

 

 

私たちは仕事の顔しか知らないので

 

お仕事をされていたころの

 

ご隠居様の話をする一方で

 

ご家族はご自宅での顔しか知らないので

 

互いにご隠居様のそれぞれの顔を

 

話しているうちに気が付けば

 

日もとっぷり暮れる時間になってしまいました

 

 

ご仏壇に改めてお線香をあげて帰ってきましたが

 

ご家族もお名残惜しそうに

 

また来てくださいと言っていただきました

 

今度は1周忌の時に

 

伺わせていただこうと思います