昨日の朝ドラを見ていて
伊丹十三監督の「タンポポ」という
映画を思いだしていた
(知りたい方はググってね)
ざっくり言えば
食に関する人間の欲と業に関するお話
どんな場面であろうと
(たとえ人の生き死に関わる時でさえ)
人は食べることにこだわる
そして人は食べることで
それまでこだわってきたことを忘れ
思いがけない自分を思いだす
時には 病気だったり老いたりして
自分の意志とは無関係に
栄養を摂取しなければならない人もいる
(胃ろうとか刻み食とか)
自分で食べられないとか
誤嚥を起こす可能性もある
というちゃんとした理由もあるけれど
たとえばうちの母に限って言えば
ホームでそういう食事をとっていても
私がたまに行って大好きな
トウモロコシやスイカを持って行くと
(もちろんちゃんとホームの許可をとって食べさせています)
「おいしいねぇ~(^0^)」と言って
たくさんじゃなくても笑顔で完食する
朝ドラの話
ほとんど何もない冷蔵庫から
玉子焼きとおにぎりを作って出す
震災で死んでしまった幼なじみの女の子(=妻)のことを
慟哭から逃れられなかった夫とその友達夫婦で
食べながら笑って話す
食べることは生きること
食べると何だか元気が出る
食べると何だか笑顔になる
それでいいと思う(^^