久々に仕事で街へ出た
銀行に行って来るだけの用事だけど
昼間の明るいうちの繁華街なんて久しぶり
スーツケースや派手なスマホを持った
観光客は皆無 代わりにやけにおばさんが目立つ
交差点も銀行もそのほとんどがおばさんだった
銀行の窓口は大手のコンビニと同じように
窓口に透明のシートが下げられて
お金のやりとりだけのスペースが空いていた
さらに待つ間のベンチも
間隔を開けてという北海道が作った
シートがかけられていた
街へ出ない間に着々と感染対策は
進められているようです
帰りに馴染みのコーヒー店に立ち寄って
事前に頼んでいたコーヒー豆を受け取りに行く
いつもは何人か客がいて
コーヒーのいい香りが店を包むけど
今日はお兄さんが所在無げに
カウンターに立っていた
日頃あまり話さないお兄さんが
(こっちが一方的に話す方だし)
めずらしくちょっとだけ世間話をしてきた
たぶんお兄さんも1日誰とも話さないで過ごす
そんな寂しさがあったのかもしれない
「もう少しみんなで我慢ですね(^^)」
お兄さんはそう言った
私だけじゃない
街へ出れば世の中のほとんどの人が
同じ思いで今日も生きている