先日私がこの街で1番おいしいと思う
塩ラーメンのお店が今月28日で
閉店するという新聞広告を見た
そして今日 長年そのお湯を守ってきた
某大物芸能人の常宿として有名な
老舗温泉割烹旅館の閉店が
やはり新聞広告に載っていた
いつも思うのだが閉店のお知らせは
大体死亡広告の上にあることが
多いのはなぜなのか
たぶんそこが1番読者の目に
着きやすいからなのだろう
(みんな何はあっても死亡広告のチェックはするよね)
でもなんかそれはとても悲しいことで
閉店する理由は様々だけど
あのラーメン屋さんだって
10年位前は 知る人ぞ知る有名店だったのに
TVや雑誌で取り上げられることによって
そこは観光客のものになり
外国人のものになり
地元民は遠巻きに
「今日も入れないな・・・(´-д-`)」と
つぶやいて離れていく
(たぶんあの店に最後に入ったのは5年位前だった)
そんなことがなかったら せめてあと5年くらい
できたのではないかと思うと残念です
あと3日
もう永遠にあの澄んだスープを
飲むことはないだろう
あの旅館に足を踏み入れたのは
たった1回だったけど
赤茶けたごつごつした岩の浴槽から
あふれる温泉の熱さと
シンプルだけどおいしいお料理の良さは
朝食バイキングのそれとは一線を画す
古いけどいい旅館でした
時の流れは抗えないものです
せめてその思いだけでも
誰かにバトンタッチできないものか
誰かの気概を信じたい
臆病者の私の戯言ですが・・