昼休み
食後のはみがきとお化粧直しに
化粧室へ
トイレの1つが閉まっていて
使用中だとは思いましたが
特に気にもしませんでした
そのうちへんな息遣いが
聞こえてきました
それは息遣いというよりは
息を殺してじっとしている
沈黙だと気がつきました
それでもあえて気がつかない
ふりをしていました
その方がかえって自然だと思ったのです
ところがたいした時間ではなかったのですが
その人はたぶんもう私がいないと思ったのでしょう
ドン!とドアが開きました
鏡に向かっていた私は鏡越しに見ました
開いたと思ったらまた
バタン!とドアを閉めて
またし~ん・・・・・
さすがにかわいそうになって
化粧直しも終わったので
その場を立ち去りました