夏休みの思い出を
小さな缶に入れて
埋めました
いつか出会えると
信じていた大人の自分は
背丈の伸びるほどに
ぼやけていき
今や毎日が夏休みなので
大人が何かもわかりません
あの缶の中に
あったのは
かくれんぼの
息づかい
もしくは
日に焼けた
友達の笑顔に
違いないのですが
休むことは
動かないことと
置き換えてしまうのが
大人なのかも
しれません
目を閉じて
缶に語りかけて
ごらんなさい
また会えるのは
走っていた自分
あの夏の日を追いかけた
大人の自分がいるから