今日の話題は
アカデミー賞の話でもちきりです。
特に「おくりびと」の受賞と
その評価は日に日に高まるばかりです。
すばらしい映画だということは
批評や予告を見て
よくわかります。
ただ
我が家ではあまり話題になりません。
父の納棺の記憶が
まだ鮮やかに残っているので
母は嫌がります。
かく言う私も
自分の意識と関係なく
納棺のシーンを見ると
あの暑い夏の日
帷子の衣擦れの音と鈴の音が
耳の奥に聞こえて
ひとりでに震えているのが
わかります。
いつか
この震えが止まる日が来たら
この映画を見に行こうと思います。