悲しみに埋まってしまった人の悲しみは
あまりに大きすぎてまわりの人には見えないものだ


だからといってその悲しみをわかってあげられないのを
悲しいとは思わない


むしろ

その悲しみを共有させてもらえなかったことが
悲しいだけだ


雨だけを残して行き場のない悲しみが生まれた
悲しみとはこうして人知れず増えつづけていくのかもしれない