■神様のカルテ

  

 若いドクター「一止 いちと」は24時間、365日対応の総合病院に救急医、内科医として勤務している。夏目漱石の影響で話し方が古風。病院の同僚、上司のドクター、ナースに恵まれ、また、患者さんにも恵まれ、良い医者とは?を意識しながら激務をこなしている。家への帰路、立ち寄るお城や神社、世界を飛び回る奥さん、元旅館に共に住む住人たち、行きつけのお店、どれも温かく一止を包み込み、一止もそれらを包んでいる。生死と向き合い心乱れるときはあるが、誠実に対応していく姿に感服しました。一止 それは 正しい という字。

 

■モノレールねこ

 

 過去に置き忘れてきたもの、ずっと抱えていた答えのない宿題を解決していく8編。「セイムタイム ネクストイヤー」にほろりときました。

 

■月曜日の水玉模様

 

 普通に過ぎていく日々の中で起きるちょっとしたアクシデントに注目し、解明していく丸の内のOL陶子さん。頭脳明晰な女性です。相棒となる萩広海くんがなんとも言えず魅力的。かわいさ満点。マリオンの大時計の人形たちを口を開けてぽかんと見ているシーンは実際にそこに佇んでいるように目に浮かびました。昔、1年に一度くらい東京に出張に行っていたのですが、マリオンの大時計は記憶にあります。近くのビルに入っているアフタヌーンティーで新幹線までの時間調整をしていました。まだあの大時計の人形たちは健在でしょうか。