好きな作家さん 荻原浩「愛しの座敷わらし 上下」を読みました。言葉選びや文体にウィットが効いていて読んでいて清々しい。  

 

家族の絆が深まって、左遷されていた主人公は気づきます。

 

人生の下り階段にいると思っていたけれど、階段には上りも下りもない。上ろうとすると上り階段になると。

 

退職して、私も下り坂にいるような気になっていました。大事な時期に骨折なんかしたものだから、辞めたら何しようかなと今が有給休暇の最中のように考えることがあり、いや、もう辞めてるんだよと気を取り直す。

 

でも

 

これから上っていけばいいのだ。背中にあった景色が180度反転して眼の前に現れることでしょう。私の景色を作っていかなくちゃ。