- スカイ・クロラ/森 博嗣
- やっと文庫版"スカイ・クロラ"シリーズ全5巻読み終えました。
- 昨年、押井守監督の『スカイ・クロラ』で衝撃を受けてから、早く原作を読みたいと思いつつも年越しをしてしまいました。
- そんな年明け、今年はなるべくたくさんの本を読もうと決め、まっさきにこの『スカイ・クロラ』シリーズに手をつけたんですが、いろいろと別の本に浮気しながら刊行順になんとか読了できました。
- なぜわざわざ刊行順になんて書いたのは、この物語、時系列でいうと1巻が最終話で、厳密には2巻から始まるというちょっと変わった流れになっています。が、読了してみて、たぶん刊行順に読んだほうが面白い気がしました(5巻目を読み終わったらまた1巻が読みたくなりますし)。
- 物語は、戦争の無い平和な世にスポーツを楽しむごとく戦争がビジネスとして繰り広げられる世界。
- その中でキルドレと呼ばれる永遠の命を持つ子供が、その無機質な戦争に利用され消費されていきます。
- しかし、空をこよなく愛し、戦闘にのみ"生"を感じる子供たちは、大人の行為に憎悪を抱くことも無く、戦闘で死ねることに感謝すらします。そんな彼らを"利用する大人"、"助けようとする大人"、"傍観する大人"、様々な大人が取り巻き、物語は進んでいきます。
- 今回、初めて、森博嗣さんの著作を読みましたが、表現の豊かさ、魅力あるキャラ設定、行間の妙など、なんともいえない作品世界にすっかりハマってしまいました。
- 各巻に必ず出てくる戦闘機の空中戦は、言葉の壁を突き破ったスピード感とスリリングな展開にスゴイ興奮します(航空機などで使われる専門用語や飛行法などよく分からなかったので調べながらになりましたが・・・)。
- 青い空にのみ"生"を感じるキルドレと呼ばれる彼らの"空"を擬似的にですが体感できたように思います。
- このシリーズ、ハード・カバー本では6冊(『スカイ・クロラ』、『ナ・バ・テア』、『ダウン・ツ・ヘヴン』、『フラッタ・リンツ・ライフ』、『クレィドゥ・ザ・スカイ』、『スカイ・イクリプス』)刊行されていて、短編集の『スカイ・イクリプス』が最新刊ですが、残念ながら文庫化されていません。希望的には全巻、ハードカバーで揃えたいところですが、1万円を超えてしまうので、金融不況の折ちょっと手が出ません。
- 早く『スカイ・イクリプス』の文庫版が出ないかなと心待ちにしています。
- それと、昨年上映されたアニメ版『スカイ・クロラ』が、いよいよDVD、ブルーレイで発売されますが、今回原作を読んだことでまた違った見方が出来るんじゃないかと映像を観るのがとてもら楽しみです。
