『生物と無生物のあいだ』
福岡伸一 著
講談社現代新書
ラジオで聞いた福岡教授の話がおもしろくて、今年2009年の1冊目として今やベストセラーになっている新書「生物と無生物のあいだ」を読んでみました。
生物や物理は元々得意じゃなく、どっちかっていうと避けていたほうなんですが、この本はとても読みやすくて、すっかり分子生物の世界のハマってしまいました。
これまで日進月歩している細胞や遺伝子関連の記事を見るたびにただただ凄いなぁという希薄な感想しかなかったのですが、遺伝子やDNA、細胞の話をほんのちょっとつまんだだけでも、興味と関心が倍加するように思います。
生命の神秘に、マクロな世界へ挑んだ人々の努力、苦悩が、今の医療や犯罪捜査、社会へ大いなる功績を遺しています。
本著は、どの章も、小説のように始まり、ドラマティックな展開をしていきます。
”野口英世の知られざる姿”
”DNAの2重らせん構造の発見にまつわる表と裏"
”研究者の姿”
そして、”生命とは”
シュレーディンガーが問うた
「原子はなぜ小さく それに対して人の身体はなぜ大きいのか」
科学者的な考えといえばそれまでですが、やっぱりこれはすごいです。そして、その問いに見事な解答も導き出すところは震えるような感動さえあります。
確かに所々、専門的な単語や表現は出てきますが、そんなのは気にならなくなるぐらいに引き込まれますよ。
ほんの少しの時間、分子生物の世界に浸れるのも悪くない。
