ここ最近、バーチャルからリアルに傾倒しているように思います。
といっても、ネットや携帯電話を普段よりは少々使わなくなったとか、読書量が増えたとかってことで、自分にそういう暗示をかけているだけのような気もします。
そういう生活になったきっかけは、
夏目漱石 『こころ』
です。
姜尚中(カンサンジュン)さんや宮崎駿さんが夏目漱石の作品を自身の著作やインタビューなどで度々引用されていることは知っていたのですが、夏目作品を読むまでには至りませんでした。
ただ、夏目漱石の作品世界にある思想、哲学、道徳、人間の深層心理などは未だにたくさんの刺激、影響となって衰えないことに感化され思い切って手にとってみました。
そして、読んだ感想は?
今まで読んできた(といっても僅かですが)作品の中でこんなに心が揺さぶられたことがあったろうかと思う衝撃でした。10代の頃、あまりにも読書をしなかった為、本を読む為の精神力、集中力が人並み以下という自己嫌悪に陥りながら大人になって尚読まなかったことに悔しさと自分の阿保さ加減に呆れます。
以来、その悔恨から文豪と呼ばれる人達の作品を今さらに読んでいます。
"凄い"です。100年近く前の作品で時代背景なども違っていながら今もって鮮烈なのは凄いです。ただただ圧倒され真に美味しいモノに出会った時"美味い"という言葉しか出ないのと同じで、"凄い"という言葉しか出てきません(表現力の乏しさにお恥ずかしいばかりです)。
今、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、谷崎潤一郎と読んでいます。
できれば1日1冊といきたいとろこですが、なかなか難しいです。中編、長編のボリュームがあるものも多いので時間がいくらあっても足りません(しかも読むスピードが遅い)。でも、なるべくたくさんの作品に触れるべく頑張ろうと思っています。
たぶん、10代の頃に彼らの作品を読んでも果たして今のような感動をしたのかと疑問もありますが、読書は、それぞれの世代がそれぞれの読み方で作品を咀嚼し消化し心の栄養にしていくというのが醍醐味であるんだと信じています。
『こころ』
読んだことがない方にはたぶん衝撃的な内容だと思います。




