貯まっていた中途な映画レビューをアップしました。
平均年齢が80歳を超える、悲しい言い方ですが人生の終焉に近づいている老人達(ここでは"老人"って言う表現は不適当かも)による"ヤング@ハート"というコーラス隊の涙あり笑いあり感動ありの素晴らしいドキュメントでミュージカルでハートフルな作品です。
コーラスといってもポップスありロックありパンクありのほんとに楽しいステージです。彼らのライブは大好評でチケットはすぐに売り切れてしまい、たくさんのチケットを取れなかった人を悲しませるほどです。
そんな彼らのライブまでの練習風景は、とてもユニークで微笑ましくて思わずこちらの顔もほころぶような場面が満載です。どこからそんなパワーがあるのかと思うほど豊かに表現する彼らの姿を見ていると老いた人とは思えません。ジェームズ・ブラウン「I GOT YOU(I FEEL GOOD)」やアラン・トゥーサンの「YES WE CAN CAN」では苦戦するも見るものにはそれがまた笑いを誘い、そして応援する自分がいたりします。
でも、そんなエネルギッシュで楽しい風景の中にもそれぞれが持つ病との闘いが見え隠れします。一気に現実と向き合わなければいけない悲しい場面となるところですが、ここでも彼らは強い(強がってるのかもしれません)。決してあきらめず、コーラスを愛し、仲間を愛し、家族を愛し続けます。
アイリーンさんは言います。
「私が死んでいなくなっても、七色の虹に腰掛けて見下ろしている」
これを聞いただけで涙溢れます。
悲しい出来事を乗り越えまた颯爽とライブをやってしまう"ヤング@ハート"。
刑務所への慰問では、我が愛するブルース・スプリングスティーンの「ダンシン・イン・ザ・ダーク」を軽快に歌いボブ・ディランの「FOREVER YOUNG」をしみじみ歌う。その姿に受刑者は涙し思い思いの感傷に浸るのですが、この受刑者達、仕込みかと思うほど素晴らしい表情をしています。
低く甘い声で歌うフレッドの歌うコールドプレイの「FIX YOU」。彼は重い病気を背負い酸素を吸入しながら歌うのですが、その酸素ボンベの "シュッ" "シュッ" という酸素を送る音とともに彼のソロが始まると感極まるものがありました(その前に悲しい出来事も・・・)。
感動する場面を挙げていくとキリが無いのですが、あと、この作品、ドキュメントでありながら、随所にビー・ジーズ「ステイン・アライブ」など、ヤング@ハートのミュージック・ビデオ風な画面も挿入されていて、とってもおもしろい演出だと思いました。
いっぱい泣けて、そしていっぱい元気と勇気もらったように思います。
"歳を取るのも悪いことばっかりじゃない、失うものもあるけど得るものもたくさんある"と思えます。
顔や手は皺だらけでもハートはまさにヤング。
これからの上映館は限られていると思いますが、もし、近くで上映されるようでしたら、是非観て欲しい作品です。もし観られなかった方には、今後出ると思われるDVD又はBDで観て下さい。きっとたくさんの感動をもらえると信じています。
レビューが遅くなってしまってすみません。
