この世には肩こりや腰痛に苦しまれている方が大変多いと聞きますが、幸いにも今のところその2つにはなっていません。ですが、2年前、首の痛みが続いて病院に行ったところ、"頚椎のヘルニア"と言われ半年近く通院した経験があります。今では首のほうも良くなり痛みの無い生活が送れていますが、またいつ再発するかとちょっと怖い気もします。
昨日、NHKスペシャル『病の起源』見た方もいらっしゃると思いますが、"腰痛"に焦点をあて原因やメカニズムなど解明されつつある内容を紹介してました。
その内容でまず驚いたことが、腰痛の85%は未だ原因が分からないということです。腰椎がずれる「すべり症」や椎間板が突出する「椎間板ヘルニア」は一般的によく知られた腰痛原因ですが、それは少数派だったんだということが分かってビックリでした。
しかも腰痛について詳しく研究されだしたのがここ10年ほどだそうで、それまではあまり研究されなかったというのがちょっと残念な気がしました。
少数派である「すべり症」や「椎間板ヘルニア」の手術の技術も向上し、痛みがなくなり元気に生活されている人も多いということです。
原因の分からない腰痛は何でしょう。
ミステリー作家の夏樹静子さんは激しい腰に痛みに悩まされたくさんの整形外科に診て貰ったそうですが、腰には何の異常も無いという診断をされ続けたそうです。ある人の紹介で心療内科を受診したところ「心因性の腰痛」と言われ入院をした結果、1ヶ月ほどで治ったそうです。その腰痛の原因を探っていくと、ちょうど、腰痛になり始めの頃、ミステリーものから純文学を書くという新しいジャンルへの挑戦をしようとしていた時期だったそうで、それが目に見えないプレッシャーやストレスとなって引き起こしたのではないかということでした。
また、人が荷物を運ぶ動作を繰り返し行った場合、ストレスを感じる場合(荷物を運ぶ際に面倒な計算をさせる)とストレスを感じない場合で実験を行ったところ、ストレスを感じる場合はストレスを感じない場合に比べて70kgも腰に多く過重がかかっていたそうです。
そして、物理的に腰痛が起こった場合と心因性などによる内部から起こった腰痛では脳が感じる刺激の部位が変わっていることも分かったそうです。心因性の場合、脳の前頭葉に刺激が起きており、運動機能の中枢である前頭葉が何らかの痛みの原因になっている可能性が高いそうです。
福島県の病院では、腰痛の治療には整形外科だけでなく心理療法士などと連携してあたっているということでした。
ストレスなんかがこんなふうに人体に心因性の腰痛を引き起こしていたなんてすごい驚きではないですか。ストレスってあらゆる症状を引き起こすやっかいな奴ですね。
この世はストレス社会と言われ、大人も子供も一様に何らかのストレスを抱えている人が多いのは周知の事実です。そのストレスを取り除くっていうのは容易ではありませんよね。番組の最後で紹介されてましたが、腰痛やストレス解消に”歩くこと”は大変有効だということです。歩くってとっても気持ちよいですもんね。
番組のサブタイトルに『二足歩行の宿命か?』とありましたが、人類が進化して二足歩行になった為に腰椎部分に過重がかかり、腰痛を引き起こしているのかと思いきや、それは少数派で、ストレスなんかのもっともっと奥の深い要因があったんですね。やっぱり人間は繊細でおもしろい。