悩む力 | ライジング

ライジング

脈略のない乱文・乱筆の嵐.....そう雷神goo

悩む力(集英社新書)

先日、書店でぱっと目に止まった本がこの姜尚中(カンサンジュン)さんのこの『悩む力』でした。最近、小説ばかりを読んでいたので、たまには教養あるガツンとくる新書もと思いさっそく購入しました。
「悩む力」って何でしょう。誰しも大小に関わらず何らかの悩みってあると思います。今現在のこと、過去のこと、これからの未来のこと、人間として生を受けた瞬間から悩みは尽きないですね。悩むっていうとどうもネガティブなイメージが付きまといますが、この本を読んでると悩むことは悪いことじゃない怖いことじゃないって思えてなんだかちょっと楽にしてくれます。姜尚中さんのあの低くしっかりとした癒し効果たっぷりの声で語ってくれてるような錯覚を覚えます。

「自我」「お金」「情報」「青春」「宗教」「労働」「愛」「死」「老い」という9つの章のどれもが避けては通れない悩みの根源であり関心のある事項ばかりです。文豪 夏目漱石と社会学者 マックスウェーバーの2人の著作や言葉などから思想、哲学な部分を読み解き、隠れている"悩み"というテーマの本質を探求し、そこから悩みに向き合うヒント、方向性を示唆くれているように思います。
夏目漱石といえば「坊ちゃん」とか「我輩は猫である」のようなどちらかというとユーモアある作品を書いた作家のイメージですが、まったく違ってたんですね。自分も「坊ちゃん」くらいしか読んだことはなくてそんな哲学的な作品ばっかりだったとは露知らずほんっと食わず嫌いを恥じました。
ジブリの宮崎駿監督も夏目漱石をリスペクトしており、それを思わせる部分が「崖の上のポニョ」にもたくさん盛り込まれています。

あちらこちらに難しい言葉(専門用語や横文字など)が出てきて、ちょっと読みにくいかなぁと思ったんですが、そういうのは何となく雰囲気で流しつつサラッと読めてしまえる本です(でも、解らない言葉は、辞書を開いて意味を調べることも大切です)。 若い世代にもセカンドライフに入った老年期の方などどんな世代にも骨の髄まで響いてくる目からウロコなドキッとする言葉ばかりのように思います。
姜尚中さんご自身も悩むぬくことでこれまでもこれからもますますバージョンアップされてるように思います。「老い」の章では姜さんの将来の夢を語っておられるんですが、やっぱりスゴイです。見習うべきところばかりですが、感心ばかりせず、自分の悩みぬくためのパワーにしないとですね。

また読み返してみたようと思います。
それとこの機会に夏目漱石の著作を読んでみたいなと。