うちの黒くてデカい犬オッタ君がどうやら腎芽腫を克服したようです。
私が文献を調べる限りでは、ひょっとしたらオッタは「世界で初めて腎芽腫(腎内性)から生還した犬」かも知れません。担当の先生も「論文を書き始めています」とおっしゃってました。
獣医業界では「腎芽腫」という病気があまり周知されていないようです。掛かり付けの先生も手術をしてもらったセンターの先生もセカンドオピニオンを聞きに行った先生も「犬の腎臓悪性腫瘍は半年持たない」という共通の見解で、病理結果が腎芽腫と解ってからも私のほうからお願いしてやっと抗がん剤が始まりました。
みなさんに不要な心配をかけるのも嫌だし、オッタが「可哀想な子」という目で見られるのも嫌だったので、今日まで公にしてきませんでした。
1年半ほど前、部屋でトイレをさせた時、あまりの突然のことに心底震え上がりました。真っ白なペットシーツの上には何かもろもろとした浮遊物を含んだほうじ茶色の尿が広がっていました。
その後は3度の手術と半年以上の抗がん剤治療をおこなって現在に到ります。
夜起きたら壁が血まみれのこともあったし、食欲が無くて人の指先につけたチーズケーキをひとかけしか食べなかった日もありました。夜中に突然トイレを出してくれと要求するので急いでペットシーツを敷いてやると、ほぼ血液のみの下痢をしたこともあります。一番恐ろしかったのは白血球が激減して敗血症を起こしDIC直前まで行ったことです。その証拠に、今のCTには腎梗塞の跡が残っています。翌朝まで様子を見ていたら命は無かったでしょう。
その都度、飼い主のほうが挫けそうになりましたがオッタは強い犬でした。頑張ってくれました。
すっかり安心は一生出来ないのかもしれません。しかし、最後の抗がん剤をしてから8か月後のCTにも特に転移を思わせる所見は無く、おそらく克服してくれたように思えます。この数ヶ月で体力も回復してきてプール遊びも雪遊びもキャンプも行けました。すっかり元気です。
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