翼竜と猫シリーズ第57種め。2018年に描いた「ルドダクティルスと猫」(鉛筆+水彩 333*242 mm)です。
ルドダクティルスは、ラテン語のルドス「遊び」とギリシア語のダクティロス「指」が語源です。
ダクティルスが、いろんな翼竜の名前に使われているのはご存じの通りです。まだ翼竜が飛行生物かどうかも解らなかった頃に、「なんだ、この長い指?」という理由で使われて以降、翼竜の名前の定番接尾語になっています。
じゃあ、「遊び」ってなんだ?
昔から翼竜をモチーフにしたおもちゃって、かなりの高頻度で「プテラノドンみたいに後頭部にトサカがあって、口には凶悪な感じを出すために歯をいっぱいつけて・・・」ってのがお決まりだったそうです。そうかいな?いや、海外のおもちゃはそうなんかもね、知らんけど。私ならばそんなおもちゃ見て、「おっ、ルドダクティルスのおもちゃかぁー、マニアックぅー」と言えますけどね。
長年、翼竜学者は「そんな翼竜いねぇーよっ!」と怒り心頭だったそうです。ウィキペディアには「長年の嘆きの種」と書いてあった。
でも、2003年にルドダクティルスが報告されると、「でぇぇぇええええ!ほんまにおったんかえっ!」とみんな驚きましたというネーミングなわけです。
ルドダクティルスは、後頭部に立派なトサカがあることは間違いないけど、途中で切れてるのでどれくらいの大きさのトサカだったのかは不明です。
それがね、聞くも涙、語るも涙、正式に研究発表される前に違法化石ディーラーが取り扱っててね、どうやら綺麗に長方形にするためにトサカを途中で切りやがったそうです・・・。
おいおいおいおいおい。なんということを・・・しくしく。
さらに、ルドダクティルスには涙無くして語れない話があります。
頭蓋骨の化石なんですけど、下顎になんか刺さっとる・・・。
植物の葉が刺さっています。リュウゼツランの一種らしい。
どうやら着地に失敗して木の上に落ちて、葉が下顎に刺さったのねん。それで即死ならまだいいんだけど、化石の状況を見ると葉の端に擦った跡が残っていて、どうやら一生懸命抜こうとしたけど抜けずに餓死か感染で死んだようですしくしく。
悲しいなぁぽわわぁ。
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