プテロダウストロと猫 | 月が味方をしてくれる。

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翼竜と猫シリーズ第43種め。2017年に描いた「プテロダウストロと猫」(鉛筆+水彩 333*242 mm)です。

 

プテロダウストロは、集団で化石が発見されてまして、子供から大人まで、果ては卵やその中の胎児まで発見されてます。

なので、成長過程の研究に最適だったようです。超メジャー種ですが、読めば読むほど妖怪っぽい。キモさ炸裂の翼竜なのです。

 

まず、下顎だけに長さ数センチの歯が1000本くらい生えとる。1センチ当たり24本くらいの密度だそうですよっ!一本の歯の細さ、なんと!直径0.3ミリっ!

ひーーーえーーーーー。そんなの歯じゃないよっ!

 

そう聞いたら、「あー、なるほどー、ヒゲクジラの歯と一緒ね」って今思ったよね?ね?ね?思ったよね?

チッチッチッ。違うんだなぁーそれが。

ヒゲクジラの歯は、歯の位置にありますけど、歯じゃ無くて口の中の皮膚が変化したものです。

ところが、プテロダウストロの歯は、なんと!エナメル質も象牙質も歯髄腔すらもあるちゃんとした完全な歯なのです。一本0.3ミリ径ででっせ!

 

その歯で水中のプランクトンを濾し取って食べてました。

 

歯って普通、歯槽というソケットに半分埋まって生えてますよね。通常は一個の歯に対して一個の歯槽が穴状に開いているわけです。

プテロダウストロは、1000本もの細さ0.3ミリの歯が、1センチ当たり24本という異常な密度でびっしり生えてるので、そんなもん一個一個歯槽を開けてる場合じゃありません。

どうなってるかと言いますと、顎のラインと平行に一本溝ができとる。その溝にびっしりブラシみたいな歯が一列に植わってる。ひえー。

 

上顎にも歯があることはある。

しかし、こちらは歯槽骨に埋まってるわけじゃなくて、腱の支えでぺたぺたと並んでるだけ。しかも、皮膚の下に埋没してるそうです。なんじゃそら。それ歯か?

 

ちゅか、下顎の歯が0.3ミリ径の数センチ長という長細いのが1000本ブラシのように生えてて、対応する上顎の歯は豆粒みたいなんがあるだけって、それってそれって上顎と下顎、咬み合って無いよね?

無いんです(きりっ。

 

この絵はART-Meterで販売しています。

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