ダ タンッ!

ギャ リ ン ッ !

シロー「っ、!(反応速度に、運動能力……やっぱ、速いな……!)」



ざ っ !

ご う っ ・ ・ ・ !

KK捉えられるか!?



す ぅ っ ・ ・ ・



シロー「対応するさ……!



ギンッ! ザシッ!

ガンッ! ギャリッ!

KK機動力も、手数も……こちらが、上回っているはず……!

 あの時より、遥かに強化されている……!



ガ ギ ン ッ !





KKなら、なぜ、こうも対応される……!?

 あの時、のように……!



ウ ッ ・ ・ ・ !



KK……あの時と、違う目を……!)





KK気に、食わん……!



「作品を作るということは 自分の心の中をのぞき続けるということだ。
どんなに醜くても 情けなくても 向き合わなくてはならない」


 再放送の重版出来のセリフが、今の自分にこれ以上ないくらいぶっ刺さった





『シュワイザーデーゲン』

 リリィのバゼラード。彼女が幼少の頃に母親から賜ったもの、らしい。

かなり古いものだが相当の業物であり、達人クラスの人物が持っても見劣りのしない逸品。
手入れもよく行き届いており、長く使い込まれながらも新品同様の輝きを放つ。




カヒュッ!

ギンッ! ザリッ!



ロシェットそんなナマクラ、効くと思ってんのかよ!?

リリィむっ……!





リリィ鈍らじゃないよ!

ロシェット知るかよっ!



ぐ ん っ !



ロシェットジャマすんなよ!



ギャ イ ン ッ !



リリィ「ジャマかな?」



ひゅ っ



ガ コ ッ !



ロシェットっ、ぎぃ……っ!



と っ



リリィでもするよっ!

ロシェットっ、ムッカつくなぁ……!





ロシェットあぁぁイライラする……

 ムカつくんだよっ、お前らぁっ!!




 令和始まってから洒落にならないことが多すぎる気がする……




フォウ「フォウ?」

リリィ「……ベインさん。ちょっとだけ、いい……?」

スティールベイン「、……はい。私のことは気にせず、フォウさんは任せてください」

リリィ「……ありがと!」




ゾ ガ ガ ッ !

ガ ン ッ !

KK踏み台になってもらうぞ、モリビト……!

ロシェット踏みつぶしてやんよっ!!

シロー「ぐっ……負けて、られっかよ……!




た ん っ !




ひゅ っ !





カ ヒュ ッ

ザ! ギャンッ!

KKっ、!?

ロシェットん゛っ!? んだよ……!



と ん っ



リリィ「…………!」

シロー「っ、リリィ!?





シロー「リリィ! 退がってろって……!

リリィできないよ!

シロー「できないじゃなくて……!」



ひ ゅ ん っ !



リリィ「できないって……シローが傷ついてくのを黙って見てるのなんか、できないって……

 シローなら、わかってるでしょ?」

シロー「、……!」





リリィだから、ぼくも一緒に闘うよ!

シロー「~~……!






シロー「ベインさん!

スティールベイン「こちらは大丈夫です。なので、どうか……!」

フォウ「フォウフォウ!」

シロー「(ああ、くそ……)……ホント、どっちもどっちで……」





シロー「頼もしい限りだな!

リリィうん!



ゾ ガ ガ ガ ッ !



シロー(ブレード飛ばしたりはしなそうだけど、強度も鋭さも段違いか……!

 もう一人といい、戦い方や能力自体は大して変わってない……のに……!


ガ ギ ッ !


ザ ギ ャ ッ !

シロー(機動力も、反応速度も……!)」



ガ ゴ ッ !

バ ギ ン ッ !

シロー(パワーもっ……!

 段違いになってやがる……!






 ~ボクのような戦闘の素人がキミ達と互角以上に闘うための装備なのさ~

シロー(……ああ、まったく……!)






シロー「厄介な装備だよ……!



ズ カ ッ !



シロー「ぉおっ!


ガ ッ !

ギ ャ ィ ン ッ !

シロー(っ、硬ってぇ……!

ロシェット効くかよ! そのくらいの斬撃ぃ!


ガ ゴ ッ !

ゴ ギ ィ ッ !

シロー「ぐっ!装甲まかせにごり押ししてきやがる……!

 戦い方は同じっつーのに……!
)」



ズ ッ ・ ・ ・

パキキキ・・・!

KK「ふんっ、あの時と同じというわけか……」



ギ チ ッ ・ ・ ・ !



KKいいだろう



ギャ ウ ッ !



KK今一度、邪魔をしてみろ!!





シロー「(、速……!っ、そっ!


ギャ ギ ン ッ !



シロー「っ、ぐ……!

KK(、間に合わせるか……!



バ キ ン ッ !



ロシェットテメェも潰してやるけどよぉ……!

KK「用があるのは貴様だけではない」


シロー「っ……!

ザ リ ッ !



KK貴様とその小娘に用がある






ロシェット大人しくしてろよぉ……ぶっ潰してやんよ!!





イオナか、解析……ギフトとおんなじはんのーでてるよ!

シロー「それにしちゃいつものと違う……新型か?」

イオナうん。にてるけど、ちがう……みっつのちがうはんのーがひとつになってるよ、気をつけて!

シロー「(三つの、か……)ああ、助かる!





シロー「リリィ、ベインさんと一緒に退がってろ!

スティールベインシローさん!

リリィシロー、ぼくも一緒に……!」


ば っ


ジャ キ ッ !

シロー「オレだけじゃなく、リリィにも用があるとか言ってるからな……

 無理させるわけにはいかないって!



ぐ ぁ っ !



ロシェットカッコいいなぁ……!


ガ ァ ン ッ !



ロシェットヒーローはさぁっ!!

シロー「ぐっ!? んの……!





リリィあはは、つっかま~えた! どうしたのかな~フォウくん?」

フォウフォウフォウ! フォーウ!」

シロー「ぜっ、ぜっ……フォウ、いきなり走り出してどしたよ……」





フォウフォウ! フォウフォウ! フォウっ!

シロー「ちょ、どうしたフォウ? ホントどうした?」

スティールベイン「ふぅ……なにか見つけたのでしょうか?」





シロー「なにも、ないように……? ……?!

リリィ「、シロー、どうかしたの?」

シロー「い、いや……でも……なんで、だ……?」





シロー「オレは……ここを……」

リリィ「……シロー?」

シロー「この場所を、知っている……?!



ざ り っ ・ ・ ・



 「うるっさいなぁ……犬? 猫かよ?! 盾女はいないの?」

 「どちらでも構わん」



シロー「、っ!?



シロー「お前ら……!

KK「また会ったな、モリビト」

ロシェット「サムライブラック、だったよなぁ! へへっ、ダッセぇあだ名!

リリィ「シロー、知り合いなの?」

シロー「あんま、いい仲じゃないけどな」