かわのむつみ(河野睦美)のブログ〈折々の記〉

かわのむつみ(河野睦美)のブログ〈折々の記〉

塾講師のかたわら、童話創作。「やまのうえのともだち」で、小学館おひさま大賞。日本児童文学者協会会員。作品に「こぶたのタミー」シリーズなど。

今年は早めにお雛をかざったつもりだったのに、

あららっ、もう、3月3日?

もうしまわなくちゃいけないの?

 

あぁ、季節の移り変わりに全くついていけてない! この頃。

 

 

気づけば、すっかり、春!

裏庭に、フキノトウ見つけました。

 

 

明日は、千葉県の公立高校入試の合格発表日です。

子どもたちに、良い春が来ますように!

 

 

 

 

 

 

今年は、元旦から地震や飛行機事故の悲しいニュースがあり、

どんな気持ちで日々をすごせばよいのか、迷い揺れた年明けでした。

 

それでも、日々毎年冬期講習に明け暮れるこの時期は、まるで自分が受験生になったように、

そわそわしてしまうので、ある意味、気持ちがまぎれます。

先週は、多くの私立高校が、受験期間だったので、

「とにかく、テストを楽しんで!」&「試験当日の、寝坊遅刻にだけ、気をつけて!」と、送り出しました。

 

にしても、中学3年生は、これからが追い込みです。

千葉県では、昨年採点ミスがあったせいか、今年から突然マークシート方式に変更になりました。

このマークシート方式、問題を解く以上に位置の塗り間違いがないように…など、とても気をつかうので、

今年の中三生にとっては、かなりのストレスになっていて、

「全く、大人は中学生の大変さがわかってないよ!」となげいている子が多いです。

 

制度変更は、仕方ないとして、もう少し準備期間を設けてほしい! です。

 

下の写真は、青葉の森のギャラリーの写真。

飾り付けが、お正月バージョンになっており、可愛い!

 

くまでの飾りつけも! 来年は、まねして作ってみようかしら。

 

 

 

本年もぽつりぽつり書いていこうとおもいます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

11月の旅で、昼間歩きまくり&夜飲みまくりをしたせいで、

風邪をひきました。

だいぶ長引いたので、せっかくの

授賞式や合評会なども、1次会のみ参加。

 

夜、出歩くのは、控えていましたが、

先週は、久々に東京のイルミネーションを、見に行きました。

 

それもなんと、3か所はしごで!

オープンしたばかりの麻布台ヒルズ。

(まだオープンしていないお店も多く、本格的に楽しめるのは、

来年の春以降らしいです。でも、ミニクリスマスマーケットは、

ちょっぴりドイツ風でした)

 

六本木ヒルズの、けやき坂から見る東京タワー。お~。

なぜか、東京タワーを見ると、懐かしくなるのはなぜ?

 

 

ちょうどやってきた、赤坂見附行きのバスに乗ったら、

表参道を通ったので、下車して、表参道散策。

しばし若いころを思い出した晩でした。

 

 

みなさま、どんなクリスマスお過ごしだったでしょうか。

 

遅くなりましたが

今年も、おはなしエンジェル子ども創作コンクールの表彰式には、

参加させていただき、たくさんの受賞者の子どもたちの笑顔に会えました!

長い間つづいてきたこのコンクールも、今年が最後とのこと。私は、

一次審査という形で長い期間関わらせていただいたので、さみしさもあるのですが、

たくさんの良い経験をさせていただきました。

出会った子どもたちに感謝です。

なにしろ、何年も毎年連続入賞する子たちがいて、

(つまりは、毎年作品を書いて、応募しているということなんですね)

その才能に脱帽なのですが、

それよりももっと感心してしまうのは…、

「毎年応募していて、はじめて入賞しました!」とか、

「毎年応募していて、4年前に入賞してから、落選続きだったんですが、

今年は4年ぶりの入賞です!!」

などと、受賞の挨拶をしてくれる子がいるということです。

つまりは、書くのが好き。

落ちても落ちても、毎年新作を応募する。

大人でもなかなか真似できないですね。

今年も

この子どもたちの前向きな姿勢、見習わねば!! と、思った授賞式でした。

 

くもん出版さんには

大変お世話になりました。どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

先週末、2泊3日で長野の旅にでかけました。

メインの目的地は、友人が館長さんをしている黒姫童話館。

 

コロナが明けたら、行きたい行きたいと思いながら、

タイミングを逸していたけれど、紅葉のベストシーズンにでかけることができました。

 

黒姫童話館には、黒姫駅からタクシーで。

駅の案内所で初乗り分の割引券をくれるのがうれしい~です。

 

あいにくの小雨模様でしたが、なんと美しい~景色!

童話館の前に広がるエリアは、冬はゲレンデになるそうです。

 

 

 

 

 

 

入り口をはいると、すぐにメルヘンの国の動物たち、うさぎとキツネが展示室に案内してくれます。

展示室の中は撮影できませんが、この通路の奥にミヒャエル・エンデの世界がひろがっていて、

歴史や出版物、遺品を見ることができるんですよ。

 

モモの挿し絵の原画も展示されており、感動!

 

信州で培われた児童文学の歴史の展示や、島崎藤村の直筆の手紙なども見ることができます。

そして、キッズルームでひと休み。

この部屋からの、そとの景色も素敵です。(できれば、晴れていてほしかった! 

奥の山並みが雲に隠れてしまっているのがちょっぴり残念)

 

入り口に戻り、売店の通路を抜けると、裏手に、いわさきちひろ山荘があるとのこと。

 

野尻湖畔から移築したものだそうですが、こじんまりしているけれど、中はレトロな雰囲気で

いかにも画家の仕事部屋といったシンプルな感じがいい。

 

もう一度いきたい場所です!

 

 

夏休みと言えば、作文! 読書感想文! 

 

え~~??

それが上手く書けなくて、夏休みの終わりが近づくと、うなだれていた小学生時代を思い出します。

どちらかといえば運動が好きで、夏休みは一日も欠かさずプールに通って真っ黒に日焼けしていました。

あのころ、もっとまじめに作文や読書感想文に取り組んでいればよかった…などと、今さらながら思います。

 

でも、子どもたちの中には、びっくりするほど

面白い発想力があって、文章も上手な子がたくさんいるんですね! すごいです!

 

 

ことしも、くもん出版さん協賛

おはなしエンジェル子ども創作コンクールがひらかれ、

ものがたり募集中です。

 

まだまだ、夏休みは10日以上も残っています!

小中学生のみなさん、ぜひご応募を!

 

 

 

 

 

 

 

 

夏といえば、怖い話! この「こわいがいっぱい おばけのはなし」のシリーズは、どの巻も

子どもたちがぞくっとしそうな、惹かれる表紙絵が魅力。

10巻シリーズの8巻目の作者は、私が所属している同人誌「ふろむ」の代表でもある鳥野美知子さん。

1冊の中に、2話収録になっており、タイトルになっている

「こおったにんぎょうたち」は、この暑い暑い夏に読んだら、涼しくなること請け合いです。

 

 

 

怖い話でぞくぞくしたあとは、楽しくてノリノリになれるお話。

牧野節子さんは、児童文学者協会の創作教室に通った時(もう22年も前ことですが…)の講師の先生です。

丁寧にかつ大変わかりやすく指導していただいたこと、今も懐かしいです。

さて、

このお話の主人公は、ユーチューバーにあこがれるラップ好きの小学生、俊。

(まさに、塾で担当しているRくんが、ラップ大好き中学生なので、印象をだぶらせて読みました)

本の中で歌われるラップの歌詞がテンポよく、そうそう、ラップってこんなふうに韻を踏むんだよねって、

体をゆらしたくなります。そこに、伝統芸能の紙きり名人をからめているので、さらにストーリーに深みがましています。

楽しく読むだけでなく、童話創作の勉強にもなる1冊。

 

 

こちらは、おおぎやなぎちかさんの新刊。

河北新報ものがたりコーナーに連載されていたお話が一冊の本になったものだそうです。

宮城や秋田の民話が物語の中に盛り込まれており、読んでいると懐かしい気持ちになります。

山神のむすめ、ゆななが可愛いです。

 

 

こちらは、みとみとみさんの新刊。

学校ではしゃべらないし、わらわないし、だれともあそばない転校生のせなちゃん。

でも、家にあそびにいったら、せなちゃんがしゃべってる!

せなちゃんと仲良くなるには、どうしたら? 

友だちになるってどういうことなのか、考えながら楽しく読みすすめられる物語です。

春から夏にかけて、美術展や公民館の講座など小さなローカルイベントがいくつかあった。

準備は楽しく、そういう機会があるのは嬉しいことだけれど、無事におわるまでは毎度、緊張してしまう。

夏休みは例年通りの夏期講習。

無事に半分以上を乗り切り、お盆休み9日間まとめてゆっくりした。ゆっくりしすぎ…て、

せっかく読んだ本の記憶が、かなり遠のいてしまっている。困った。

 

とはいえ、とても面白く読めた動物の登場する本をご紹介。

とくに「箱舟に8時集合!」は、大人にもおすすめのユーモアたっぷりのお話。

ノアの箱舟に乗れるのは、2羽、2匹、二頭…。3人組のペンギンたちが悩んでとった行動は?

 

  

 

 

今夜は、リモート読書会。

課題本は、最上一平さんの『あらわれしもの』です。

 

山形の農村を舞台にした面白くてうるっとしてしまう短編集。

読後、人っていいなあ…と、しみじみ思いました。

笑いながらぐっとくる文章が、いくつも隠れていて、

なんども、読み返したい一冊になりそうです。

 

読書会は、受験シーズンがおわり、塾のしごとがおちついたので

久々の参加です。みなさんの感想を聞くのが楽しみ。

 

 

最上さんは、私が創作教室に通った時の講師の先生です。

とにかく暖かい方で、ファンがおおぜい。

 

絵のささめやゆきさんは、「やまのうえのともだち」の

挿し絵を描いてくださり、なんどか個展でお会いしたことがあります。

ささめやさんも、ソフトでとても素敵な方!

 

 

 

 

 

 

 

 

3・11の東日本大震災から12年。

今日は、WBCでの佐々木朗希投手の活躍を見ながら、

あのとき小学生(高学年)だった子どもたちは、もうすっかり

りっぱな大人なのだなあ…と感慨深く思いました。

 

そんなあの時小学生だった子どもたちの生き生きとした姿を描いた

ノンフィクション作品をご紹介いたします。

 

海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞 田沢五月・文(国土社)

 

 

この本に登場するのは、岩手県山田町立大沢小学校。

「海よ光れ」というのは、大沢小学校の子どもたちに受け継がれてきた

大沢の歴史を通して、明治の津波を伝える全校表現劇です。

劇を通して津波はまた来ると伝えられてきた子どもたちは、

2011年当時も劇の練習をしていました。

舞台のセリフやシーンを通して津波の怖さを知りながらも、

まさか本当にそれを目にするとは思っていなかったことでしょう。

 

狭い入り江におしよせた津波に、町はのみこまれ町民の多くが家を失い

高台にある大沢小は、避難所に。

避難生活の中でも、子どもたちは、池から水を運んでのトイレ掃除、

地元の大人たちを励ますポスターづくり…など、自分たちに

できることを考えます。低学年の子たちは、「肩もみ隊」に。

そして、地域の人たちを励ましたのは、子どもたちが作った

学校新聞『海よ光れ』でした。

 

当時の先生方、子どもたちに、田沢さんが何度も丹念な取材を行い、

津波の怖さだけではなく、子どもたちの力強さを描いた作品です。

 

そして、本の中に紹介されている子どもたちの学校新聞は、

当時連続で、内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞したそうで、

そのレイアウトも内容もとても素晴らしいです!