※ネタバレ注意
無理矢理締結させられた「ステップファザー契約」のためにドロボウ稼業も休業状態に追い込まれ欲求不満気味の"俺"。しかも、すご~く小さい字で違約した1億円の損害賠償という規定まで盛り込まれていたのだ。まるで悪徳商法やないか…柳瀬の親父さん、ホント食えない爺さんだわ。
そこに双子たちから町内の防災訓練講座をやるから来てくれと言われ、行ったところ、何と泥棒役をさせられる…
双子と一緒に家に戻ったら、何と家が荒らされていた。この界隈で頻発する空き巣の被害にあったのだ。
"俺"はまず双子に盗られているものはないか確かめるように言う。
現金や通帳の類は無事だった。が、実は母親のネックレスが盗まれていたのだ。
だが、なぜか双子たちは"俺"にはそのことを黙っている。そのことを知らない"俺"は双子たちに空き巣被害にあったことは黙っているように言う。
まあ、"俺"としては当然だよな。ヘタに警察に介入されれば、双子たちが遺棄児童であることと"俺"の正体がバレるかもしれないのだから。
空き巣のことを言わないと同意したものの、双子たちは自分たちだけで盗まれたネックレスを探そうとするのだが…
「浮気がバレて妻は実家に帰ったまま」だという"宗野正雄"の言葉に、あることから不審を抱いた礼子先生は双子に「お母さんを探してあげる」と言うが、双子は激しく拒絶する。
「僕たちを捨てていったんだから」という言葉に「お母さんも同じくらい、いやそれ以上に辛かったのだと思う」という礼子先生。
礼子先生も過去に家庭を捨てたことがあるのかもしれない。双子たちに我が子を重ね合わせているのかもしれない。それは回を重ねると明らかになるのだろう。
そして、双子たちが母親のネックレスを探していた本当の理由。"俺"が取り返してきたネックレッスの箱の中に双子たちが"俺"を脅すのに使った写真が隠されていたのだ。
だから、何としても空き巣が警察に捕まる前に取り戻さなければならなかったのだ。
「だって、パパが捕まったら僕たちまた二人ぼっちになっちゃうんだよ!」
たまたま仕事中にドジを踏んだ"俺"を下心もあって助け、ステップファザー(継父)に仕立て上げたけど、もはや誰でもいいというわけにはいかなくなっているのだ。
"俺"はもはや双子たちにとって代替がきかない存在となっているのだ。
だから、ステップファザー契約の条項に「泥棒はしない」という条項を入れたのだ。"俺"に捕まって欲しくないから。
自分に内緒で母親のネックレスを探していた本当の理由を知り、自分だって泣きそうになっているのに双子たちに「泣くな。男だろ」という"俺"。
ひねたところがあるので素直に感情を出せないのだろう。
ひねてぶっきらぼうで世を拗ねたところがあるけど、"俺"は"俺"自身が思っているより心があったかい男なのだろうと思う。
双子たちはもはや自分たちを捨てていった両親より、"俺"を求めているのだと思う。
原作にもあった『人は自分が捨てたものから捨てられる』
という一節がわかったような気がした。








