遂に"俺"が本物の宗野正雄でないことを知った礼子先生に問い詰められて、もはや誤魔化しきれないと悟った"俺"は本当のことを礼子先生に話してしまう。
礼子先生は警察に通報しようとするが、"俺"を守ろうとする哲と直に阻止される。"俺"が出て行った後、哲と直は"俺"を追い出した礼子先生に腹を立て彼女も追い出してしまう。
哲と直は「ラッキー」という名前つきの首輪をつけた迷い犬を拾い、自分たちで飼おうと考え、"俺"に飼ってもいいかと聞きに来る。犬の様子を見た"俺"は飼い主が探しているはずだから飼うのはダメだと言う。双子たちが納得しない様子を見て、"俺"は本当の飼い主探しに乗り出す。
ラッキーがいなくなり双子たちは学校を休んで探しに行く。双子たちが学校を休んでいるのをてっきり"俺"がどこかに隠したと思い込んだ礼子先生は"俺"に電話をして、"俺"は初めて双子が行方不明になったことを知る。双子たちはなかなか見つからず焦る礼子先生と"俺"。"俺"は礼子先生に何で双子たちが自分のような人間をステップファザーに仕立てあげてでも誰にも頼らずに頑張っているのかわかるか?と問う。
あんな身勝手な親でもその親たちが戻る場所を守るためなのだという。その気持ちを尊重するために"俺"は自首するから双子たちを守ってやってくれと頼む。疲れ切った双子たちが犬と一緒にベンチで寝ているのを見て安堵した"俺"は双子たちをドスのきいた声で叩き起こし「心配したんだぞ!」と怒鳴る。初めて"俺"は双子たちを自分から抱きしめる。脇坂刑事の妻の情報でラッキーの飼い主が見つかり、"俺"と礼子先生、双子たちはラッキーを飼い主のところに連れて行く。実は、その女性はラッキーの本当の飼い主ではなく、本当の飼い主である彼女の知人が外国に行っている間、預かっていたのだ。が、ラッキーは元の飼い主の所から逃げてしまい、この女性の家に行こうとして迷い犬になってしまっていたのだ。そんなラッキーを見た元の飼い主は「ラッキー、この家の子になるか?」とラッキーの気持ちを尊重してくれた。
これから自首するという"俺"に礼子先生は「許せないけど、認めます。少なくともこの子たちとあなたを引き離すのは間違っていると思うから」彼女は秘密を守る決心を固めた。そんな彼女の後姿に会釈をする"俺"。
礼子先生も交えて食卓を囲む"俺"と双子たち。「ボクたちのステップマザーにならない?」という双子たちに
「契約しますか?違約すると1億円取られますけど」と言う"俺"。
孤独に生きてきた"俺"に初めて芽生えた感情。
「愛おしい」「守りたい」
新たに芽生えた自分の感情に戸惑い、困惑し、"俺"にこんな感情が芽生えるはずはないと否定し続けてきたけど、双子が行方不明になり無事なのを発見し、初めて自分から双子たちを抱きしめたとき、"俺"は自分に芽生えた感情を認めたのだと思う。
そして、かつて父親に捨てられた"俺"だから、双子たちが誰にも頼らずがんばって家を守っている気持ちがわかるのだ。
そんな彼らの思いを守るために、"俺"は自分のすべてを犠牲にする自首をしてまで彼らを守ろうとしたのだ。
見返りを求めない無償の愛。
確かに泥棒が親代わりをしているなんて間違っているという礼子先生の考えは正論かもしれない。
が、自首してでも双子たちの思いを守ろうとする"俺"の双子たちへの無償の愛を見せ付けられ、親であろうとなかろうと本当に愛してくれる人にそばにいてもらいたい、双子たちには誰より"俺"が必要なんだってことを悟り、何より双子たちに愛する者と余儀なく引き裂かれる悲しみを味あわせてはいけないと、双子と"俺"と共に秘密を守る決心をする。担任教師まで引き込んだら今後、心強いかもしれないが、礼子先生のおっちょこちょいが別の危機を招くかもしれないという心配、なきにしもあらず…
脇坂さんの奥さん、旦那さんより刑事の素質ある、旦那と立場変わったらどうだ?