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私が見た映画たち

映画は好きだが、時間もお金もない私。

それでもめげずに見てきた映画たち。

ホメたりけなしたりと忙しい…

本ブログがキッカケでここに載った映画たちのいずれかに興味を持っていただければ、幸いに思います。

ジョンは無名のバイオリニスト、イヴは売れない翻訳家。

二人は同じアパートの隣同士なのだが、ジョンはいつも右、イヴはいつも左に向かうため互いに

顔を合わせたことはない。

偶然に二人は公園で出会う。話をしているうちに二人は互いが13年前に一目ぼれした相手だと知る。

また会うことを約束して互いに電話番号を交換したのだが、不運にもメモが雨で濡れてしまい読めなく

なってしまう…


毎日何気なく街を歩いていて、もしかしたら運命の人に出会っているのかもしれない…

互いにそれとは全く知らずに

ジョンもイヴも見ていてじれったくなるくらい不器用で要領が悪くて、「いい加減に気づけよ~」

と何度思ったか。

そこに運命がご丁寧に邪魔者まで送り込む。

何度も同じ場所に置いておきながら、互いがそれと気づいて探そうとすると会わせない。

運命の神は結構意地悪。運命の神って女性のような気がする。

ボーイフレンドにでもフラれて八つ当たりでもしたのか?

人間は運命に抗おうとしてもムダなのか?

人間の力は運命の前ではちっぽけなものなのだな。

でも、人間にできることがひとつだけあるのだと思った。

信じること。

信じ続ければ平行線も必ず交わり、もう二度と離れなくなる。


それにしても、すれ違いにケリをつけるのにハデなケリのつけ方だったな~


ジョン役の金城武は今まで見てきた中で一番、彼らしいと感じた。

ワーナー・ホーム・ビデオ
ターンレフト・ターンライト 特別版

東京で暮らしている野田美輝は母親の過去を理由に恋人の高山修介から婚約を解消されてしまう。

ショックで心因性の失語症になった美輝は故郷の函館で療養生活をおくる。

美輝は祖母タミに「おかあさんに何があったの?本当のことが知りたい!」と筆談で迫る。

そんな美輝にタミは今まで秘密にしていた美輝の母、タミの娘、薫のことについて話し始める…


原作を先に読んでから見た。映画と原作は別物だと思っても、原作を知っていると、どうしても比較して

しまう。

全体的な印象としては安っぽいという印象を受けた。

前評判としては薫役の伊東美咲が大胆な濡れ場を披露したというが、あの程度ならR-15指定にする

ほどでもなかろうと感じた。

後で聞いたのだが、伊東美咲がCM出演しているスポンサーがイメージを気にして、大胆シーンの

いくつかをカットさせたのだという話だ。

この物語では性愛も重要な要素だと思うのでそれも興行成績が良くなかった原因の一つではと思った。

主役の割りには薫の話しているシーンが少ないなと思った。

でも、彼女の横顔に次第に深まっていく孤独を感じた。

邦一は薫の身体を満たしてやれても心を満たしてはやれなかった。

心を満たすことができたのは義弟の広次だった。

あれほど愛していたのなら、何故、他の女と密会を続けていた?何故、薫の心も身体も粗末に扱った?

もし、邦一がもっと薫を大切にしていたのなら、薫は広次への想いを押し殺して、広次を拒んでいたかも

しれない。

イメージ的には伊東美咲の薫も邦一役の佐藤浩市も広次役の仲村トオルはよかったと思う。

ただ、薫の弟、孝志はもう少しイケメンにやって欲しかった。

それと、高山修介が映画ではすごくサイテーのくだらない男になってしまっていて残念だった。

修介が気の毒なような気がする。

美輝、母親の過去でそれを自分の恋人に重ね合わせてなじるような男なんてこっちから捨てちゃいな

と思った。

東映
海猫

ウエトレスをしていたスリムはあるトラブルをミッチという男性に助けてもらい、それがきっかけで結婚する。

ハンサムでリッチで優しい夫と幸せな結婚生活を送り、やがてグレイシーという娘も授かり、何不自由なく

幸せに暮らしていた。だが、夫の携帯電話に見知らぬ女性からの電話が来たことでスリムは夫が浮気

していることを知る。詰問するスリムをミッチは殴った。それから彼はスリムを暴力で支配しようとする。

夫の暴力に耐えかねたスリムはグレイシーを連れてどうにか逃げ出す。

警察も法律もあてにならない八方塞がりの状況の中でスリムとグレイシーは思いがけないある人物からの

援助を得て、執拗なミッチの追跡から逃げ続ける。


映画自体は特に良いとは思わなかったが、前述の「愛がこわれるとき」と同じくDVをテーマにした映画と

いうことで取り上げてみた。

二人に共通しているのは「こんな筈じゃなかった」というトホホな結婚をしてしまったこと。

本当に相手の正体を見極めるのは難しい。

スリムも最初は殴られっぱなし、逃げ回っているだけのかよわい女だったという点ではローラと同じだが

法では娘を守れない、ミッチに勝てないと知ったスリムは法を逆手に取って"合法的に"解決する方法を

考え出す。

頭の良さ、強さという点ではスリムに軍配が上がるような気がするのだが。

この映画は2002年のものだが、DVから女性や子どもを守ることについては、法律が無力なのは

あまり変わっていないと感じた。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
イナフ ― コレクターズ・エディション


ローラは投資コンサルタントの裕福な夫と一見、何の不足もない暮らしをしている。

が、夫のマーティンは紳士的な物腰とは裏腹に潔癖症で常軌を逸した嫉妬深さからローラにしばしば

暴力をふるっていた。そんな夫との生活にローラは疲れきっていた。

ある晩、友人のヨットでクルージングに行ったローラは嵐にまぎれて自分が死んだと思わせ、失踪する。

過去も名前も捨て、知らない土地で新しい人生を歩み始めたサラ(ローラ)

一方、マーティンの方はふとしたことからローラは生きているのではないかと疑念を持ち始める。


以前に見たときは単なるサスペンス物としてしか見なかったが、昨今、配偶者への家庭内暴力(DV)が

問題となっているご時世の中で改めてみるとゾッとさせられる。

今でこそ一時的な避難所とか法律も整備されつつあるが、映画公開当時(1990年)には法律はDVに

対して何て無力だったのだろうと感じた。

ローラも最初は法的手段で夫から逃れようと思い弁護士に相談したりもしたが、実質的には役に立たない

方法ばかりだった。

だから、彼女は非合法な手段を使い、夫から逃れた。

かなり以前から計画し入念に準備を進めてきたのだろうが、最後の詰めが甘いと思った。

「だから気づかれちゃったんだよ~」と思った。

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
愛がこわれるとき

犯罪心理学者のミランダは夫が監督している刑務所の精神病棟でカウンセラーとして勤務していた。

ある夜、帰宅する途中で身体中に傷を負った挙動不審な少女と出会う。

それきりミランダは記憶を失う。

意識を取り戻したとき、彼女は精神病棟に監禁されていた。

記憶を失っていた間に夫が惨殺され、自分がその犯人であることを知り、驚愕する。

それ以来、ミランダはあの夜出会った少女の幻影につきまとわれ、奇妙な現象に襲われるようになる。

ある事件のファイルで少女の写真を発見するが、彼女は数年前に亡くなっていた…


ミランダにつきまとう少女が「リング」の貞子みたいだった。

でも幽霊というのは何ではっきり言わずに、思わせぶりなことばかりするのか?

いくら自分の肉体がないからって、人の身体を使って人を殺すなんて。

自分の意志で殺したわけではなく、何も覚えていないのに、その結果、刑務所行きなんて

冗談じゃないよって言いたい。

なぜミランダでなくてはならなかったのか?

真相を知ってみると、確かにあんな目に遭わされたのなら化けて出たくもなるわなと思った。

結果的にミランダは人間として学者としても成長したと言える。

精神病の患者が自分の言うことを信じてもらえない苦しみを自分が体験したことで理解できたのだから。


この映画、見ていた間はこわいとは思っていたが、心理的にかなり怖い思いをしてたようだ。

夜、寝ている間に悲鳴をあげたと家の者に言われた。

私自身は全く覚えていないのだが…

ワーナー・ホーム・ビデオ
ゴシカ 特別版 〈2枚組〉

仮釈放されたばかりの前科者コーキーは配管工事や内装の仕事で生計を立てている。

彼女は仕事で行ったマンションでヴァイオレットという女性と出会う。

彼女はマフィアの情婦だが、男とのセックスはビジネスだと思っている女。

言葉は交わさなかったが、エレベーターですれ違いざまに二人は互いのテイストを察知する。

ほどなく二人は深い仲になる。

ある事件がきっかけでマフィアと関わる生活に嫌気がさしたヴァイオレットは、コーキーに

マフィアの大金を奪って二人で遠くに行って暮らしたいと訴えた。

二人は金を奪い、その罪をボスの息子になすりつける計画を立てるが…


「マトリックス」シリーズで初めてウォッシャウスキー兄弟を知った人はこれも見るべし。

これは彼らのデビュー作である。

但し、レズものに抵抗がないという条件つきだが…


だが、レズものに抵抗を感じている人にも見てもらいたいと思う。

主人公の二人がとにかくセクシーでかっこいい。

コーキー役のジーナ・ガーションは汚れたランニングにブラックジーンズ、二の腕の鉄条模様の

タトゥといういでたちでワイルド。だが、顔は女。このアンバランスなカッコよさがたまらない。

彼女がまだヴァイオレットと出会う前、バーで女をナンパするのだが、これまたレズの女性警官に

ジャマされる。が、「おまわりに飽きたら来て」レズでなくてもかっこいいと思う。

一方のヴァイオレットはジェニファー・テイリーというちょっと舌足らずなしゃべり方で豊満な身体の女優で

ワイルドなコーキーとは対照的だ。

恋に落ちた二人はベッドイン、なめらかな肌とタトゥの肌が触れ合い、擦れ合う。

赤い口紅を塗った唇から漏れるため息、喘ぎ声…生ツバゴックンもんである。

「マトリックス」シリーズのように金をばんばん使っている映画という感じではなく、特撮もなく

その分、カメラワークと色彩で魅せてくれている。

「マトリックス」のときも思ったが、ウォッシュスキー兄弟は色彩の使い方がうまいと感じた。

ジェネオン エンタテインメント
バウンド

ニューヨークで有名レストランを経営するリッチでハンサムなウィルはプレイボーイ。

彼は自分が経営している店で誕生パーティーを開いている若い女性に目を奪われる。

その女性、シャーロットにパーティーの帽子を作って欲しいと頼み、彼女に接近する。

一夜を共にしたあと、シャーロットが不治の病で余命幾ばくもないことを知る…


プレイボーイが初めて本気で愛した女性は親子ほども年の離れた、もう一緒にいられる時間も長くない

女性だった。

彼はそんな自分に戸惑い、彼女の死を恐れ、一度は彼女から離れてしまう。

だけど、彼女に許しを乞う。彼は初めて苦しむとわかっている道を敢えて選んだのだと思った。

二人は一分一秒も惜しむように幸せな時間を愛しむ。

彼は親子ほども年の離れた恋人によって、悲しみ、苦痛、憂い、愛、幸せを知った。

悲しみも喜びも紛れもなく愛の一部なのだと。

だが、彼女の病気は日毎に悪化の一途を辿っていた…


以前に聞いたことがあった。

ニューヨークはボルテージが上がっているときは、世界一、エキサイティングな街で

ボルテージが下がっているときは、世界一、しんどい街だと。

ラストで見たニューヨークの街はとても寂しく見えた。あんなに寂しそうなニューヨークを見たのは

初めてだった。

あれは彼の心の中の風景でもあったのだろう…

ビクターエンタテインメント
オータム・イン・ニューヨーク (’00米)

このクソ暑い中、映画館まで足を運ぶのがしんどい(映画館の中に入れば涼しいのだが)

何より途中の暑さをガマンしてまで行くほど、食指の動く映画がない。

何か「これぞ、おススメ!」という映画があればコメントお願いします。

汝、愛の地獄を味わうことなかれ。

ギフンは刑事課長という地位、美しく貞淑な妻スヒョン、可憐で情熱的な愛人カヒ。
更に、妻スヒョンとの間に待望の子どもも授かった。
穏やかで幸福な家庭生活をおくりながら、カヒにも耽溺している。
そのすべてに満足し、人生の春を謳歌していた。そして、この世界が崩れることはないと信じていた。
写真館の主人が惨殺されるという事件が起き、、第一発見者である妻ギョンヒに容疑がかかる。
どこか危うい魅力のある美しいギョンヒの周囲には疑わしい男たちの存在があり、捜査は難航する。
そんな中、あるきっかけでギフンは、過去にスヒョンが自分に内緒で中絶していたことを知る。
そして、愛人のカヒも妊娠した。それを皮切りにギフンを取り巻く女たちの秘密が徐々に
明らかになっていく。

秘密というものは、光の下に出ることを望むのか?
秘密というものは暴かれるために存在するのか?
秘密というものは告白するために存在するのか?
そして、すべての快楽には代償が伴うのか?
ギフンはいわば人生で望みのものをすべて手にして、快楽をむさぼってきた。
だが、運命は彼に望みうるものをすべて与える代わりに、最も残酷な結末を用意していたのだと思う。
最後に明かされる秘密はギフンの、そして見る人の想像を超えたものだったと思う。
だが、そうとわかればスヒョンやカヒの不可解な行動にも納得がいく。
女たちの間を上手に渡り歩いているつもりが、結局、女たちの手の中で踊らされていただけだった。
ラストのギフンの姿に人間の業の深さ、愛の甘美さと恐ろしさ、人間の愚かしさを見たような気がした。

カヒ役のイ・ウンジュはこの作品が遺作となってしまった。
鬼気迫る若く美しき女優の演技に敬意を払い、冥福を祈る。

アミューズソフトエンタテインメント
スカーレットレター

大ヒットした「Shall we Dance?」のハリウッドリメーク版。

ジョン・クラークは遺言書作成専門の弁護士。
仕事に問題なし。妻と二人の子ども達と何不自由なく幸せに暮らしているが、何か心に空虚感を抱えている
自分に気づいていた。
ある日、仕事帰りの電車の中から、物憂げな様子で窓辺に佇む美しい女性を見つける。
次の日も彼女を見かけたジョンは思わずその駅で下車し、女性がいたビルに駆け込む。
そこはダンス教室であった。今までダンスなどとは縁の無い生活をしていたジョンは成り行き上、ダンスを
始めることになった…


幸か不幸か私はオリジナル版を見ていない。
だが、十分に楽しめた。
幸せに暮らしながら、心に空虚感を抱えていたジョンはポリーナの表情に自分が抱えているものを見る。
過去に傷つき、心を閉ざした美しいダンス講師ポリーナ。そんな彼女がダンスが段々、楽しくなっていくジョンを見て、忘れていた大切なことを思い出す。
ダンスが好きだということ、好きだから踊るのが楽しいのだということ。
いつしか彼女は高いところを目指し、それを忘れてしまっていた。
目標を高く持つのはいいが、自分がなぜそれを始めたのか?好きだから、楽しいからしているのだということを忘れてはいけないと思った。
そして、ダンスを辞めようとしたジョンにポリーナは今度は自分がジョンに教えられたことを教える。
ただ、踊ることを楽しめばいいのだということ。
何だか、ダンスを始めてみたいような気分になった。

東宝
Shall we Dance ?(初回限定版)