中学受験を控えた子どもを持つ3家族が腕利きの塾の津久見を講師として招き、湖畔の別荘で一緒に"お受験"合宿を開くことに。家族とは別居中の並木俊介も、"お受験"には疑問を持ちつつも、妻・美菜子と娘のためと合宿に参加した。そして講師・津久見の指導のもと、子どもの勉強や面接の訓練などに打ち込む。
そんな時、俊介の仕事仲間で愛人でもある英里子が突然別荘にやって来る。困惑する俊介。英理子に
呼び出されて出かけるが英理子には会えず、別荘に戻る。
戻った俊介が目にしたものは英理子の死体だった。妻の美菜子が「私が殺した!」と告白。
警察に届けようとする俊介を皆が止め、死体を湖に沈めて犯行を隠蔽することになったが…
はっきり言って映画化までする必要はなく、2時間ドラマでよかったんではないかと感じた。
だが、出演者はとびきり豪華。役所広司、薬師丸ひろ子、杉田かおる、豊川悦司、柄本明等々
これだけの出演者で2時間ドラマで済ますのは勿体無い気もするのは事実だ。
最初は冷え切った夫婦と夫の愛人との間のトラブルに周囲が巻き込まれたという様相だったが
実は逆だった。"巻き込まれた"のは俊介の方だった。
これはいわば"お受験"狂想曲なのである。
名門の学校に入学させてレールを敷いてやるのが子どもの幸せであり、それが親の務めだと
信じ込んでいる親たち。
確かに親とすれば自分の子どもには失敗して欲しくない、傷ついて欲しくないと願うのは当然
だろう。
自分達が敷いたレールの上をただ歩いてさえいてくれれば安心なのだろう。
だが、人間は失敗するようにできている。人は成長過程でいやでも多くのことを知る。
傷つけ傷つけられ、妬む、怒る、泣く…そうして人生を知っていくのではないか?
人生のレールは自分で敷いて自分で歩いていくのが生きていくということ、自分の人生に
責任を持つということではないのだろうか?
親が敷いたレールの上を黙々と歩いてそれでも思い通りにならなかったら、やがて子ども達は
親のせいにするだろう。
そうなったらそう思われても仕方ない。そのレールを歩くように強いたのは他ならぬ親たちなの
だから。
親がするべきことは子どもの危なっかしい歩みをハラハラしながらも見守って、傷つき疲れたら
そっと手を差し伸べることではないのだろうか?
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