老齢症候群 | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

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約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 先頃厚生労働省が生命表を発表しました。それによりますと、男女共に80歳を超えているらしい。

 我々日本人は大多数老齢まで生きるということです。しかし脳卒中などの病気もなく健康でいられるのは、男72歳 女78歳までです。いわゆる「健康寿命」をなるべく長くに保つように。そこで「老齢症候群」について考えてみました。

 その特徴は複数の症状を併せ持つことです。それがゆえに診療科が細かく分れた病院などでは複数の科を受診します。

 もともと一つの病気だった人も、合併症が起これば複数の科になります。これは細かく別れた現在の専門医制度では仕方ありません。

 次に自分の不都合な点が、老化による生理的変化か「例えば聞こえにくいとか見えにくいとか」、病気のせいで、治せばもとどうりになるのか、ちゃんと見極める必要があります。

 いずれにせよ身体の不都合な点は長くなります。この時に注意すべきは「廃用症候群」です。長く横になっていると、筋肉も関節もダメになります。

 数日のうちに 褥瘡や失禁などが出てき、数か月で筋肉の拘縮などになります。数年で認知能力や意欲が失われて、完全に「寝たきり」になります。

 ADL「日常生活動作」を失う危険因子には女性であることやうつ病の併発などがあります。毎日少量の飲酒をしたりバランスの取れた食事をし、できれば規則正しい運動をし、老人会に参加してアクティビティーを保ち、良き老後を迎えてください。

 

 中東のイスラエルーハマスの交渉で、人質解放が盛んにマスコミなどで喧伝されている。毎日数十人や数百人が亡くなっているのに、全くの茶番ですね。早くに根本的な解決を下さないと、流血は繰り返されるのに。