東京へ出張中。仕事が終わってから、少し観光。
大倉集古館 藍と紅のものがたり
大倉集古館は、今回初めて行きました。近くの泉谷博古館にはいったことがあったのですが。SNSで友人が、この展覧会を観に行った報告を挙げていて、素敵な展示だなと思って。
伺ってみたら建物も、中華風なオリエンタルなデザインで、とても美しかったです。現存する日本最古の私立美術館で、日本で最初の財団法人の私立美術館なのだそう。美術展内は撮影不可でしたが、天井や柱の白い壁に竜が彫られていました。こちらは、2階外のテラスです。
特別展「藍と紅のものがたり」は、植物のアイとベニバナによる藍染と紅花染の「ふたつの色と染料技術の歴史、そこから生まれた衣装や衣服を紹介し、その魅力を見つめなお」すことがテーマだそう。
藍染は、現代でも比較的目にする気がします。展示では「木綿とともに広まった江戸から現代にいたる藍染の着物や浴衣を、素材や染色技法などに着目して紹介」されていました。日常で着られた着物のような、色合い的にもシックな感じ。でも細かな波を染め抜いた着物は、とても奇麗でした。
一方、紅花染めは、あまり身近に見る機会は無いような気がします。「古くから貴族のあこがれの色であった紅は、草木染の中でも花の部分を使用する珍しい染物です。江戸時代の公家や武家女性が着用した美しい打掛や、紅板染めによって染色された下着、そして山形において紅花染の再興を担った人々による作品を紹介」するという展示でした。オレンジ味が入ったピンクや朱、赤と染め方によって色合いが変わり、優しい色あいから、華やか豪華なものまで。刺繡がされた着物や、染め師の方が自分の成人式に染めたという地模様の着物が美しかったです。
チケットに、ホテルオークラのカフェ、ホテルオークラ・オーキッドの茶菓セット鑑賞券というものがあったので、そちらを購入し、お茶しました。混んではいましたが、名前を電話を伝えて、ロビーで待っていると電話していただけるシステムでした。ケーキは、バナナムースとチョコムースのケーキにしました。




