牛田智大ピアノ・リサイタル | 翡翠のブログ

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昨日に続いて演奏会で今日はサラマンカホールへ。

 

牛田智大ピアノ・リサイタル

プログラム   

ラヴェル:ソナチネ 嬰ヘ短調 M.40
ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
グバイドゥーリナ:シャコンヌ(1962)    
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960

 

アンコール

モーツァルト:ピアノソナタ 第4番 第2楽章

シューマン:ピアノソナタ 第1番 第2楽章

 

牛田さんも生まれは福島県ですが名古屋市育ちだそうで、地元であるからか、近辺で何度か演奏会をしてくれています。10年前の2014年、牛田さんが中学生のとき、このサラマンカホールで大阪フィルとチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」を弾かれているのを聴きました。自分の記録を振り返ってみると「可愛らしい男の子」と。もちろん演奏は、その年齢が信じられない素晴らしさでしたが。

同じように長年聴いてらっしゃる方が観客にも多いのか、開演前後にロビーで「可愛い」「かっこよくなった」「大きくなった」という声も聞かれました(笑)。実際、上に張っているポスターチラシの画像は少し幼く見えるのですが(前に撮ったものだろうか?)、プログラムの写真も実物も、ずっと大人びてらして(24歳ですから)、でも確かに、可愛いしカッコ良かったです。(昨日の亀井聖矢さんもカッコ良かったです。22歳。こういうことを書くと、ルッキズムなのかな、やっぱり)。

 

お一人でのリサイタルだからか、弾き始めは少し時間を取って、しばらくピアノ、鍵盤をじっと見てから演奏スタート。エレガントで繊細な音色に聞こえました。もちろんダイナミックなところはダイナミックなのですが、ラヴェルもブラームスもシューベルトも、細やかな豊かで美しい音色でした。

 

一方、グバイドゥーリナ「シャコンヌ」は初めて聴いたのですが、不協和音も多くて、モダンな現代的な曲。やっぱりイマイチわからない(そして、頭の中で、つい「わかる」とは何か?みたいなことを、考え始めてしまう)のですが、面白い曲でした。

 

オーケストラと一緒に弾く曲は、オケとのやりとりも面白く、そちらの方が好きではあるのですけれど、お一人でのリサイタルは少し小さなホールで近くで、じっくり聴けるのは良いですね。