モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 | 翡翠のブログ

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今日は退社後、愛知県芸術劇場コンサートホールへ。

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:山田和樹
管弦楽:モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:藤田真央

 

プログラム
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

 

モンテカロル・フィルハーモニー管弦楽団は、1856年にモナコ・モンテカロルに設立された楽団。名古屋国際音楽祭の今年度の情報サイトでは「サウンドの明るさが特徴」とありました。小澤征爾「ぼくの音楽武者修行」で、国ごとのオーケストラのカラーについての言及を読んだばかりだったので、モンテカロルフィルはモナコなのね、ではフランスっぽい、小澤さんが言うにはアンサンブルより個性重視ということかしら、ラテンっぽいノリなのかしらなど、思って聴くと、確かにノリノリかもと。

 

こちらのオーケストラを聴くのは今回初めてですが、指揮される山田和樹さんは、昨年にも名古屋国際音楽祭のバーミンガム市交響楽団で聴き、指揮ぶりも楽団の演奏も表情豊かで楽しい演奏会でした。こちらも小澤征爾さんの読書会で指揮動画を色々観たばかりだったので、指揮にも注目して、そのノリノリ、ダイナミックで感情、表情豊かな指揮を拝見しました。

 

さらに今回のお楽しみは、ピアノの藤田真央さんがソリストで、ラヴェルのピアノ協奏曲を弾かれることです。藤田真央さん、てっきりこれまでにも聴きにいったことがあったような気がしていましたが、実際に過去ログを探してみたら無い。テレビや動画だけでした。一度チケットを数年前に取ったことはあるのですが、コロナで、いったん中止となり座席数削減のため再販売されたチケットが買えなかったのでした。なので、数年ぶりにリベンジで聴ける今回でした。演奏会前のプレトークが、山田さんと藤田さんのお二人で、楽しいったら。山田さんが「アンコールは何やるの?」と聞くと、藤田さんが「終わったら世界の山ちゃんの予約時間があるので短めで」と会場を笑わせました。

 

ラヴェル「ピアノ協奏曲」は、2年前に、クラウス・マケラ指揮 パリ管弦楽団、アリス=紗良・オット(ピアノ)で、今年も名フィルに北村朋幹(指揮,ピアノ)で聴き、毎回、すごく楽しめる好きな曲です。

 

最初が、鞭のパーンという音で始まるというのがもう不思議。ニューイヤーコンサートのポルカには、鞭やパーカッションの音で楽しめる曲があるけれど、ラヴェルは、なぜピアノコンチェルトを鞭で始めようと考えたのだろう?そして楽曲も、ジャズっぽかったり「ラプソディインブルー」みたいな響きや、仕掛けっぽい音の掛け合い、ピアノソロやハーブの美しい音色など盛りだくさんで、以前に聴いた時のプログラム解説に「サーカスかお祭りか」とあったけれど、まさしくそういう面白さでした。

 

ソリストアンコールは、プロコフィエフ:ピアノソナタ第1番ヘ短調Op.1。カッコ良かったです。

 

最後はベルリオーズ「幻想交響曲」。こちらも以前に名フィルで聴いて、面白くドラマチックで、おお!となった曲。

現代音楽っぽい作りで構成やメロディは、まだ聴きなれない私にはわかりやすくはないですが、変わった面白い曲で、パーカッション周りの演奏を観る楽しみも感じます。ティンパニーを4人でたたいたり、鐘や大太鼓が鳴らされたり。

 

オーケストラアンコールは、ビゼー:「アルルの女」第2組曲より第4番”ファランドール”。太鼓の人がステージから客席に降り、指揮の後ろの客席側でたたき、観客は手拍子を求められて大盛り上がりでした。プレトークからアンコールまで、とても楽しい演奏会でした。