”読書会世界は贈与でできている” | 翡翠のブログ

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今日は、課題本「世界は贈与でできている」で猫町倶楽部のオンライン読書会でした。先日に続いて、同じ本で二度目の参加です。オンラインになって、同じ本で何度か参加できるというのは面白いシステムだと思います。

実際、他にも複数回出たという方もいて、その方が言われるには「前回参加した時と、がらりと感想意見が違う。前回は著作に同意、納得、素晴らしい本に出合えた」という人ばかりで、自分はそうではなく、え?そうか?という気持ちだったけれど、今回のグループは批判的な人が多い、そういう全然違う読み方、受け止めができる本だと思うという意見があり、そんなところも複数回参加の意味かも。

 

前回のゲストトークで著者の方が「贈与」と「交換」について話してくださって、それでもう1回今回に向けて再読したのですが、再読して腑に落ちた部分、納得できた部分もありました。でも、やはりどうも、部分部分は面白い部分もあるのだけれど、肝心の「贈与」の在り方について、納得できないというのが現在のところです。例が面白いとは思いつつ、ちょっと例と結論、解釈が連続していないというか、解釈に偏りがあるように感じたり。「気づきのある人は贈与する時点で与えられている」という論は、非常に素晴らしいメッセージだとも思うのですけれど。

「贈与と交換は概念としては二項対立しているけれど、実際にはどちらにもなる可能性がある、輪郭はあやふや」とゲストトークで語ってくださった部分を、本著の中でも触れてほしかったです。

しかし、「気づき」により交換から贈与へのシフトが行われえるということは読んで知ることができて良かった知見でした。

 

複数回の参加、したかいがありました。