文楽 | 翡翠のブログ

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今度、文楽に関する本が課題本の読書会に参加します。

大島真寿美 渦 妹背山婦女庭君魂結び 文藝春秋

文藝春秋 渦 特設サイト

 

まだ文楽を観たことがなかったので、参考になる本も他に読んでいるのですが、やはり実際に一度観てみたいところです。

 

この5月には東京の国立劇場で、課題本のタイトルにもなっている演目「通し狂言 妹背山婦女庭訓」が国立文楽劇場開場三十五周年記念として公演されていました。午前の部が10時半から、午後の部が21時終演という、すごい公演です。

 

この『妹背山婦女庭訓』は、明和8年(1771)1月、大坂竹田新松座(竹本座)で初演されています。課題本の主人公である近松半二ほかによる合作です。「中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣(藤原)鎌足が、大豪族・蘇我入鹿を武力によって排除し天皇中心の新政を行った歴史的な事件「大化の改新」を題材」としたストーリーです。

が、日程的にも間に合わず、あと、初めて見る文楽が通しで一日というのは、少し観切る自信がありませんでした。

 

東京より少し近くて行きやすい大阪の国立文楽劇場では、文楽の次代を担う若手技芸員の育成を目的とした「文楽若手会」という公演があり、そちらでも「妹背山婦女庭訓」の一段「道行恋苧環」が上演されるらしい。一緒に上演される演目「義経千本桜」は以前に歌舞伎で観たことがあるので、わかりやすそうだし、これも良いかなあと思いつつ。

 

出演者が実演を交えて文楽の魅力を紹介する「解説」が付いているという入門講座、6月文楽鑑賞教室も良さそうと思っています。

 

五条橋(ごじょうばし)  
解説 文楽へようこそ
菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
 寺入りの段
 寺子屋の段

 

「五条橋」は、牛若丸(後の源義経)と武蔵坊弁慶が京都五条橋で出会い、主従の誓いを交わす場面を描いたという内容で、お能の「弁慶」に似た感じでわかりやすそうだし。

「菅原伝授手習鑑」は、菅原道真(劇中では菅丞相)の大宰府への配流と、丞相のために働いた三つ子(梅王丸・松王丸・桜丸)とその家族の物語。「寺入りの段」「寺子屋の段」は、恩義ある丞相の子を救うため、我が子を犠牲にする松王丸夫婦の献身が描かれた場面で、歌舞伎で観たことがあるので、これもわかりやすそうと思いました。

ただ、折角なので綺麗な着物を着たお姫様の人形も観てみたい。八重垣姫なんて美しいだろうなあ。「五条橋」も「菅原伝授手習鑑」も、面白そうですが綺麗どころの人形は出てこなさそうな気がします。