ヤンキー怖い。


まあ、世界中で1番、これがわかる人は海老サマでしょうけどねぇ(笑)


まあアレですね、新作落語『ヤンキー怖い』なら……


そろそろ、パン1土下座写真の流出が怖い


がサゲになりますでしょうが……。



いやいや、それはともかく、ヤンキー怖い!



あのー、書きながら思い出したんですがね。


や、僕ね、昔から体がデカかったのと、10代の頃なんか5厘とかのボーズで、まさに武蔵坊弁慶みたいなスタイルでしたから、実際に絡まれたことはないんです。


ですけどねぇ。1回だけ、すっごく怖い目に遭ったことがあるんです。


高校1年生の夏のことです。


僕、野球部だったんですけどね、僕が通っていた高校って、まあ弱小校だったんですよ。


普段なら1回戦か2回戦で涙を飲むような高校だったんです。


それが僕が高校1年のときのチームで、エースピッチャーだった先輩が、どういうわけか狂い咲いてね、結構勝ち進んでいったことがあったんです。


それで学校側も、「めったにないことだし」なんて考えたんですかねぇ。


”次の試合で全校応援”ってことになったんです。


まあそしてありがたいことに、1年生ながら僕はレギュラーでした。

本職だったセンターではなくライトでの出場。
しかも打順は8番。


とはいえ、贅沢は言いません。


1年生にとっちゃあ”試合に出られる”ってことがなにより重要です。


「よしっ!せっかくの”全校応援”だしがんばるぞ!」


なんて気合い入れて球場に行ってね、気がついたことがあるんです。


僕らのベンチは、三塁側。

つまり三塁スタンド、レフト側に自分の高校の応援席があるんです。


ということは……。


そうなんです。ライト側は、所謂、アウェーの方になるんです。


そして、その試合の対戦相手の学校が……。


なんでしょうねぇ。


あんまりお品のおよろしくない学校だったんです(笑)


でっ!


こちらが、全校応援ということは……。


そうなんです。向こうも全校応援でした(笑)


まあまあ、でもね。


甲子園予選でね、決勝とかならともかく。


”まあそこそこ”くらいの試合では、外野スタンドなんかお客さんいないんです。

試合によっては閉鎖されてるのかな?

その試合は開放こそされましたが、全校応援なんかは内野スタンドに集まりますしね。


特には……なんて思っていたんです………。


ところが。


ヤンキーって……。思春期をこじらせてますから……。


『みんなと同じ内野スタンド』


じゃなくて……。


『俺だけの外野スタンド』


に、来るんですよねぇ(笑)



つまりヤンキー高校のヤンキー。


”ヤンキーオブヤンキー”が、ライトスタンド、僕の真後ろにいる格好でした(笑)


すごかったですねぇ。


ライトフライのたびに、ヤンキー達の地鳴りのような「落とせ」のコール。


それだけならともかく。


「ナニ捕ってんじゃーい!」

「名前と顔、覚えたぞ、コラァ!」

…………。

スコアボードに書かれた名前を”匿名”にしてほしいと思ったのは、後にも先にも、あの試合だけでした(笑)


ほんと2重の意味で、

フェンス際の打球が来ないでほしい!

って思い続けてましたよ!



や、まあまあ、なんでそんなヤンキーの話をしているかといいますと……。


ついさっき、見たんですよ。ヤンキーを。


や、あのね、先週……というか、ここ最近、ツタヤで、レンタルのマンガを借りて読んでるんですわ。


で、ウッカリ、返却日を忘れてたんです。


うわ~、あと1時間以内に返さなきゃ延滞取られる!


ってやつですよ。


それで仕方ないから、慌ててツタヤへGOです。


深夜1時閉店のところ、0時半です。


まあまあ首尾よく間に合いまして。


”ついでに”なんて言って、懲りずに、マンガの続きを借りまして。


レジに並んでましたら。


いたんです、ヤンキー。
わかりやすいヤンキーでしたねぇ。変な髪色、髪型、そしてスウェット……。


20世紀に絶滅し、深夜のドン・キホーテで保護されてるはずのヤンキー。


それがツタヤでも発見です!


まあ~、そして悪いことに、店員さんと、そのヤンキーがモメてるんですよ。


なんか、立ち聞きした雰囲気ではね。


そのヤンキー、CDを借りたみたいなんです。


そしたら店員さんに、

「こちらのCDですと、当日か一週間になりますが、どうしますか?」

って言われたみたいなんです。


もうそしたらアレですよ。


「当日とかおかしくね!?ここ1時で閉まんでしょ?!」


や、まあ確かに一理はあります。

現在時刻が閉店15分前。それなのに、当日とはこれいかに。

確かにわかるけど、そんなんで絡みます?(笑)


店員さんが、最大限の仏頂面で、

「ハイ、スイマセン」

って機械的に謝っていたんですが、そのヤンキー、なおも絡むんです。


「謝らなくていいんだけどさぁ!おかしくね、ってハナシなのよ!」


うわ~、レジ1台しか稼動してないし、最悪だぁ……なんて思ってましたらね。


そのヤンキーの隣にいた、多分、彼女さんなんでしょうね。

やっぱりヤンキー風の女の子なんですが。


突然。


「いい加減にしろや、コラァ!」


って、オスのヤンキーにキレたんです。


「迷惑だろうが!!コロすぞ?!」


………殺しちゃダメ!


「あぁ?!この店員が変なこと言ってからだろ?」


………ケンカはヨソでやれ!


「うっせーんだよ!後ろでお兄さん待ってだから早くしろや!」


………話題コッチにこないで!


「わかったわ!……じゃ…1週間で」

「早く金払えや!」

「うっさいわ!コロすぞ?!」


………何回、互いに死ぬ気だ!



まあ~、そんなん言い合いながら、会計を済ましたヤンキーカップルと、やる気とモチベーションが完全にエンプティーになった店員の、


「オマタセシマシタ、スイマセン」


を目の当たりにして、すっかり僕も疲れ果てた気がしたんですが。


ただまあ、1つだけ。


ワンピース面白い!!(笑)


夢あんね!あとヤンキー出ないし!(笑)


ほんとに借りたマンガが、”ろくでなしブルース”じゃなくてよかった!(笑)
”ストッパー毒島”って野球マンガがありまして。

自分が野球やっていたこともあって、中学高校の時分に、バカハマっていたんです。


僕はただでさえガサツなところがあるうえに、毎日毎日貪るみたいに読んでましたから、単行本はかなり痛んでいました


たしか高校時代のある日のことです。

本棚の1冊、”ストッパー毒島”の第1巻が突然、新しくなっていたんです。

2巻以降は、昨日までと同じように、日に焼けたのか、手垢なのか、薄汚れてしまってね、ヨレヨレになってますから、違いは一目瞭然なんです。



はて………。これはどんなミステリー………。



まあまあそんな風に思っていたらね、夜に長姉に、”ストッパー毒島”の第1巻を持って部屋にきたんです。


よく見たら、本棚にあったはずの薄汚れた第1巻です。


僕が、「これ、どうした?」って尋ねる前に、姉貴がね、


「怒ったらダメよ」


って一言だけ言ってマンガを僕に渡してきたんです。

言葉の意味はすぐわかりました。


表紙を1枚めくった白紙の中表紙にね。



アホバカちゃん、たくさん勉強しなきゃいけません



って、書いてあったんです。


えらく汚い字で。


誰が書いたかはすぐにわかりました。


カヨちゃんです。



カヨちゃんっていうのは、家で一緒に暮らしていたおばあさんでね。


元々は、うちのばあ様がすすきので料理屋さんを営んでいたときの女中さんの1人でした。


料理屋が区画整理かなんかの対象になって潰れた後も、僕の父母が自営業で不在が多かったことと、同居していたじい様が不良だったこともあって、ばあ様が、頼んで一緒に暮らしていて、家事の手伝いなんかしてくれていたんです。


身寄りのなかったカヨちゃんは僕のことを、息子のように、孫のようにえらく可愛がってくれていたのですが、だからこそ毎日アハハオホホとマンガを読んで暮らしていたのが心配だったのでしょう。


それでまあさっきみたいな一文を書いてみた、ってことのようだったんです。


ところが、書いてはみたものの、急に恥ずかしくなったのか、僕の本に、”落書き”をしてしまったことの慎みがそうさせたのか、我にかえったカヨちゃんは、本屋に”ストッパー毒島”を買って本棚に戻し、自分が一文を入れた本は、捨ててしまおうとしたようなんです。


まあまあ、しかし、姉貴が目敏く捨てた本を見つけ、僕のところへ持ってきた、というわけなんです。


とかくカヨちゃんとはそういうところのある人でした。


カヨちゃんとの生活は、僕が独立したことで終わり、ほどなくカヨちゃん自身も老人ホームのようなところに移ったんです。



そんなカヨちゃんの葬儀を火曜日に終えました。


ほんとにひっそりと、でも気持ちのある人間だけが集まるいい葬儀でした。



「カヨちゃん、楽になれてよかったね」



遠い遠い昔に、”すすきのでは知らない人がいない”って言われた綺麗な芸者さんで、現在はすっかり妖怪みたいになっちまったおばあさんがそう泣きながらカヨちゃんの髪を撫でながら言っていました。

そして僕のほうを見て、

「カヨちゃんは、いつだってアホバカさんの話をしてましたよ。あの子が可愛い、あの子が可愛いって。まるで恋人みたいに」


妖怪さんそう言って、ひときわ大きく泣いていました。


「カヨちゃんね、昏睡してる間、時々、あんたの名前を呼んでいたのよ」


お袋にそう言われました。


僕もよい加減にいい大人ですから、なにか挨拶をしなくてはならなかったのでしょうが。


なにやら夢の中の出来事のような気がして、情けないことに不明瞭な生返事をしているだけでした。




葬儀を全部、終えてね、実家に帰ったあと、あの”ストッパー毒島”を探してみたんです。


すぐに見つかりました。


カヨちゃんの汚い字を見ながら、


俺はどけだれカヨちゃんの恩に報いれただろうか。


なんて思ってしまいましたよ。



とりあえず。



カヨちゃん。

あの世でも元気でな。そのうちまた会おう。


ってことしか今は思えないんです。
や、昨日、まあ合コンといいますか、飲み会があったんでございます。


いやぁ、ニコニコしましたね!


そりゃあニコニコしますよ。


憮然としたイケメンさんより、ニコニコしたブタ顔様のほうがマシってもんですよ!


………マシってことでいいんだよね?(笑)


まあまあそれで、そこそこに座も温かくなってきたあたりのことでございました。


なんか、流れだったんですかねぇ。トークテーマがね……。


”グータン”っぽい感じに進んでいったんです。


「ねぇ、浮気ってどっからが浮気だと思う?」

「好きな人が出来たら自分からガツガツいくほう?」



…………優香か(笑)



や、この”優香”がね、まあ~好きなのが、浮気トークなんです。

特に好きなのが、

「どっからが浮気?」

と、

「浮気したことある? じゃあされたことは?」


…………島田紳助か(笑)


や、これね。


ナニが正解なの?!(笑)


『う~ん、そんなん、関係の深さとか長さでの、ケースバイケースじゃね』

って、一刀両断に心の底から思っていることを言ってみたら……。


感じ悪いわぁ~、ノリ悪いわぁ~


ってことでしょうよ(笑)


かといって、この質問に、オモシロ解答は、なに1つ思い付かないですよ……。


僕の技量じゃどうボケて答えても……。


はい、スベったぁ~!


ってことになりますもの(笑)



や、確かに、そこまで”オモシロ”に頑張るっちゅうのもなんですがねぇ……。



まあまあ、昨日”も”この質問からは苦笑いを隠した愛想笑いで、お茶を濁して、別の話題にいきましたが。


正解わからんですわぁ(笑)



まあ、ただ正解のヒントは掴みました。



昨日の飲み会ではね、「はじめまして」の女性の他に、1人、「はじめまして」の男性がいたんです。


この彼がねぇ。


”優香”に恋愛トークをふられた瞬間、なんのスイッチが入ったのかわかりませんが……。



俺様の恋愛観 ~2010~



みたいな独演会を話し始めたんすよ。


「結局、男と女ってさぁ~……」

「なんて言うんだろ……恋愛っさぁ~……」


ま、内容は割愛しますが(笑)


そんな俺様恋愛論を、ぶった瞬間からね。


女性陣、ピタリと恋愛トークやめますねぇ。


なんでしょう。


似て非なる話ですが……。


猛獣に噛まれたときは、無理矢理、手を抜こうとしたら、離すまいとした猛獣の牙により、かえって怪我は、重たくなります。
むしろ、噛まれた手をより奥に突っ込んでやると、猛獣も苦しくなって、自ら口を開いて開放してくれます。


というムツゴロウさんの話を思い出しましたよ。



…………。



うん、いまさらですが……。



全く正解のヒントじゃないですわ(笑)