おはようございます![]()
今日はインターネットで見かけたお話しをかみしばいにしてみました。
よかったら感想を聞かせてくださいね![]()
これから、ある病院の、二人の男の子のお話をします。
1枚目 病院の同じ部屋に、二人の男の子がいました。二人のベッドの間には、白いカーテンがありました。
ふたりは顔が見えません。この頃、 通路側の男の子は病気で歩けなかったのです。
部屋には窓は一つだけ。
窓際の男の子は、毎日、カーテンの向こうから、外の景色を話してくれました。
2枚目 「今日はね、公園で、小さな子がお父さんとボール遊びをしているよ。桜も咲き始めたよ」
「犬が飼い主さんを引っぱって走ってる。どっちが散歩されているんだろうね」
カーテンの向こうから、くすくすと笑い声。こちらの男の子も、思わず笑いました。
3枚目 歩けない男の子にとって、その声だけが、病院の外へ出られる時間でした。
「退院したら、その公園に行きたいな」
「うん、一緒に行こう」 カーテン越しの、小さな約束でした。
4枚目
ところが、ある朝のことです。
カーテンの向こうが、しんと静まっていました。
窓際の男の子は、夜中に具合が急に悪くなり、亡くなってしまったのです。
5枚目 しばらくして、残された男の子は看護師に、お願いをしました。
「僕を、窓のそばに移してもらえませんか」
ずっと聞いていた景色を、一度でいいから、自分の目で見たかったのです。
男の子の希望は叶えられました。
男の子はゆっくりゆっくり窓に向かいます。
6枚目
窓の外にあったのは……公園でも、桜でもありませんでした。
ただの、灰色の壁でした。
男の子は驚いて、看護師さんに尋ねました。 「じゃあ、あの子が話してくれた景色は?」
看護師さんは、静かに答えました。 「あの子はね、目が見えなかったのよ」
7枚目 何も見えない男の子は、
自分のために、毎日、景色を描いてくれていたのです。
桜を咲かせ、子どもたちを遊ばせ、犬を走らせて。

暗闇の中で、自分こそ心細かったはずなのに、
それでも毎日、「明日も楽しみだ」と思える景色を、
カーテンの向こうの友達に届けていたのでした。
8枚目
窓の外には、何もありませんでした。
けれど男の子の心には、
あの日からずっと、桜の咲く公園がありました。
カーテンの向こうから聞こえてきた、あの子の声と一緒に。
見えないものが、誰かの心を明るくすることがあるのですね。
(おしまい)







