おはようございます
今日はドレスのお話
私は過去にドレスのデザインをしていました。
自分のデザインしたドレスを販売するのではなく
お客様の御要望をうかがって、お客様のイメージ通りのドレスを作るお仕事です。
お客様にはドレスのデザイン画を数パターン描いて、見ていただきます。
お客様からは、雑誌の切り抜きや好きな芸能人のウエディングドレスの写真を持ってこられる方も多かったです。
それに似たドレスを、さらにご要望を付け加えたり、時には意見させていただいて引き算もさせていただいたりして
自分の使ってた工場できちんと仕上げられるか考えながら、ドレスデザイン画を完成させるお仕事でした。
なのでドレスはたくさん見ましたし実際に手にしてみました。
完成したドレスの責任者も私です。
お客様が芸能人の方やモデルさんと同じ背丈ではない場合も多く
その方に似合うドレスにお仕立てする必要がありましたし
出来上がりイメージがどうなるかも、お客様としっかり打合せしていました。
そこで今回は現代のドレスデザインの最高峰の発表の場である「メットガラ」のお写真と
次回、先日お亡くなりになった「桂由美」さんのウエディングドレスをご紹介して
私なりの感想を書こうと思っております。現在デザイナーではない私の感想ですが
興味のある方は、ご覧ください
「メットガラ(Met Gala)」って、なに?
フランス語で「祭典」を意味するガラ(gala)、Metは「メトロポリタン」の略称で、メトロポリタン美術館を指します。
通称「メットガラ(Met Gala)」として世界的に有名なこのパーティの正式名称は、「コスチューム・インスティチュート・ガラ」。
その名の通り、アメリカ・NYのメトロポリタン美術館(通称MET)付属のメトロポリタン美術館服飾研究所が毎年開催している
展覧会のオープニングを飾る、ファッション業界における一大イベント。
主催者はUS版『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターで、
完全招待制のメットガラのチケットは数百~数千万円ともいわれる超高額な価格設定となっており、
その売り上げは服飾研究所の活動資金として活用される。
芸術文化としてのファッションを庇護するための一面をもつ、華やかさとアカデミックな目的を併せ持った表裏一体のイベントがメットガラなのだ。
普段のアナ・ウインター女史
当日のアナ
それでは2024年5月6日に行われたメット・ガラを飾った
有名人のドレスをほんの少しご紹介しますね。
写真は「フロントロウ」よりお借りしました。
共同議長のジェニファー・ロペス(54歳!)はSchiaparelliのドレス
素肌に直接スワロフスキーを張り付けたようなジャンプスーツを着用するアノック・ヤイ
ドレスはSWAROVSKI
大ヒット映画『RRR』でシータを演じたアーリヤー・バットの、Sabyasachiの美しいサリー姿
カーディ・B。9人がかりでドレスの裾を持ってもらうほどボリューミーなドレス
ドレスを手がけたのは中国発ブランド「Windowsen」
エル・ファニングの氷のようなドレスはBalmain
ケンダル・ジェンナーが着用したドレスはGivenchyが1999年に発表したもの。
「ニナ・リッチ」のクリエイティブディレクターのハリス・リードがまるで絵画のよう
エディ・レッドメインと妻のハンナはSteve O Smithの衣装
カップルスタイルのデザイン!
ジジ・ハディッドが着ているフリルがレイヤードされたドレスはThom Browne。
サラ・ジェシカ・パーカーのクラシカルでゴージャスなドレス。このドレスはRichard Quinn
いかがでしたか? これぞ眼福
まるで絵画を見るような気持になりませんか?
ドレスも、そしてそれを着こなす方々の美しさにうっとりしますね。
機能性など無視で、とにかくこのパーティーを盛り上げるために集う人々。
メットガラの大階段を上がることができずスタッフに抱えられたまま移動するタイガ
(現在21歳。南アフリカはヨハネスブルク育ちのアーティスト)
ファッションやドレスに対する情熱を感じられるメットガラでした。