おはようございます
今日の「日めくりカレンダー」のことわざは
『故きを温ねて新しきを知る』でした
でも『故き』『温』は頭に浮かびませんでした。
4字熟語『温故知新』を考えて見ればすぐわかるのですが
「古きを訪ねて(知って)新しきを知る」と思っていました。
意味も有名でしょう
「古典や伝統、先人の学問など、昔の事柄の研究を通して、新しい意味や価値を再発見する。」
「昔のことをよく知っていて、新しいこともちゃんと知っている。どちらも大切なこと」です。
なんかちょっと違う意味ですが、だいたいの意味はわかりますね。
中国の孔子さんが著した論語の中の言葉で
訓読では「子曰く、故きを温(たず)ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし」となります。
※孔子は儒教を起こし、中国の春秋時代の社会の混乱の中で、礼(人間が従うべき慣習のこと)の復活をめざした人です。
※中国の春秋時代は紀元前770年から、紀元前453年までです。
私が気になるのは「温める」という字を使うところです。調べてみると
温めると書いて
「故きを温ねて」と書くのも「故きを温めて」と書くのもどっちもアリみたいですが
この場合は↑「たずねて」と読むようです、後者は「あたためて」と読みます。
わざわざ「温」を使っているのはなぜなのか?
この故事の時だけの使われ方のようですが
「温ねる(たずねる)」はたずね求める意味のほかに「復習する、よみがえらせる」 という意味もあるようです
冷たいものをあたため直し味わうなどの意味を持ってそうです。
ふんふん
古い(物の古さ)ではなく故(過ぎ去った昔の事)を
温めなおすと聞くとイメージが湧いてくる気がしますね。
漢字の味わいを感じることができました。
今回は固いお話なので、お花の写真を挟んでみました
おまけ
菩提寺で行われた花まつりのお釈迦様
小さい小さいお寺さんなので、花まつりもコンパクト
皆で甘茶をかけました。