こんにちは
母の一周忌に来てくれた母の弟(叔父)さんに
LINEしたのですが、お返事がちょっと意味不明というか頓珍漢でした。
母と同じ認知症じゃなかったらいいけど・・と心配になった昨日でした。
しっかりした奥様がいらっしゃるから大丈夫なんですけどね。
「思い出のマーニー」と言えば
スタジオジブリで2014年に映画化されたので名前だけは存じてました。
今回「100分de名著forユース」で作品をじっくり紹介されていて
とても興味を持ちました。(解説は河合俊雄先生)
※映画では舞台は日本の北海道ですが、原作ではイギリスです。
かんたんなあらすじは・・・
心に傷を抱えた12歳の内気な少女アンナは、夏の間、喘息の療養のために海辺の村に滞在する。
その村の入り江には、「湿っ地屋敷」と呼ばれる長い間誰も住んでいない洋館があった。
彼女はそこで金髪の少女マーニーと出会い、マーニーと交流を始めると、いろいろな不思議なことを経験し
次第に心をひらき、成長していくのですが・・・
100分de名著の解説によると
アンナの心の状態や心の動きは決して古いものでなく、現代の子どもや若者にも通じるものがある
・心を開けないアンナ
・自分の思い込みから人を恨んでいる状態
・自分で世界を内側と外側にわけているところ など
そのアンナにマーニーという親友が表れて、次第に心を開いていきますが
・この親友は実在の場合もあるし、バーチャルな場合もある
古くは鏡の中の自分であったり、名前をつけたお人形であったり→今はインターネットでバーチャル体験が簡単にできるようになった
・他者とつながることではじめて、自分とつながることができる
私はこの物語を読んでいませんが、これらの解説を聞いて「赤毛のアン」を思い出しました。
アンは孤児院に居た頃は鏡に映った自分に名前を付けて、唯一の友としていましたが
アヴォンリーで暮らし始めると本当の親友であるダイアナと出会い、心の友となります。
アンもこの作品のアンナも親友を得て、自分の殻をやぶっていくのです。
お話としては、ここからまだどんでん返しへと続いていくようですが
アンナの動きや心理状態は児童心理学の教科書のようだと話されていました。
そして私が気になったのは
・人は誰でも子供の頃、似たような心理状態を経験するのに
大人になるとそれを忘れてしまって、忘れた状態で(自分の)子供に向き合ってしまう。
・児童文学には、そんな子供心をきめ細かく描写したものが数多くあるので
大人だからこそ児童文学を読んで子供心を思い出して欲しいとのことでした。
・きっと大人にも新しい発見と、生きる力やヒントを与えてくれるでしょうとのことでした。
自分でなかなか探せないから100分de名著はありがたいなぁと思った次第です。
ただ、ジブリアニメの「思い出のマーニー」はかなり脚色されており(そもそも舞台も違う)
原作そのままではないのでご注意くださいね。