おはようございます曇り

 

先日NHKBSの午後の映画の時間に【新源氏物語 4Kデジタル修復版】が放送されたので録画してみました。

私が生まれる2年前の映画です。当時は白黒だったみたいですが、今回はカラー映像で美しい映像を見る事ができました。

 

1961年製作/102分 大映映画

 

 

あらすじ

帝の寵を一身に集めた桐壷(寿美花代)は光源氏を生み落して間もなく亡くなった。

宮の女性の憧れの的となった光源氏(市川雷蔵)は、時の権力者左大臣の娘葵の上を正妻に迎え前途洋々たるものがあった。

その源氏の前に、母と瓜二つという藤壷(寿美花代)が現れた。

父帝のおもい者と知りながら源氏の心は燃えた。

それを知って従者惟光は藤壷付きの王命婦をそそのかして源氏を藤壷の几帖の中に忍びこませた。

市川雷蔵と寿美花代

寿美花代は宝塚スターでしたが映画初主演作品、とても妖艶

 

源氏の甘い抱擁にわれを忘れた藤壷であったが、罪の苛責に戦(おのの)いた。

帝の寵を藤壷に奪われて面白くない弘徽殿の女御(水戸光子)は、兄の右大臣(千田是也)と藤壷の失脚をはかった。

 
この叔母と父の企みを近く東宮の妃にあがる朧月夜(中村玉緒)が耳にしていた。

 

朧月夜は、藤壷の館に忍ぶ源氏を追って強引にも几帖の中に引き入れ、惜し気もなくやわ肌を与えその耳に藤壷に近づくなと忠告した。

朧月夜(中村玉緒)と源氏 中村玉緒さんの美しさとかわいらしさが輝いていました。

 

やがて藤壷は玉のような皇子を誕生した。

何も知らず歓ぶ帝を見るにつけ源氏の心は暗かった。

その懊悩(おうのう)を野遊びに晴らそうとした源氏は、常陸官の姫末摘花(水谷八重子)と逢い、その女らしいもてなしにうさを晴らしていた。

 

原作と違い、末摘花も美しかった。

 

 

その頃、光源氏の正妻である葵の上は姙(みごも)り産み月を待っていた。

葵祭りの日、葵の上(若尾文子)の牛車は六条の御息所の網代車に追突、相手の車のナガエを折ってしまった。

 

口惜しさと憤りに六条の御息所は、生霊となって葵の上を襲った。

葵の上は男子誕生と共に死んでしまう。(夕顔は時間の都合かカット)

 

クールビューティーな葵の上(若尾文子)

 

悲しみにひたる源氏に、父の帝が崩御し、朱雀帝(成田純一郎)が即位した。

 

源氏は娘の紫(高野通子)の成長を慰めとして日々を送るようになった。

 

今では新帝の妃となった。朧月夜は、一夜の源氏との交情を忘れることができなかった。

大胆にも藤壷の館に忍ぶ源氏を目敏く見つけるや、几帳の中に引入れ藤壷に近づくのは身の破滅だと囁いた。

 

この二人の交歓を弘徽殿の女御が発見した。

女御の知らせでこれを知った朱雀帝は憤然とした。

源氏は新帝からの通達によって須磨明石へ移されることになった。

現代人の私から見ると病気か?と思うほど絶倫な源氏の君ですが

彼がこうなるのも仕方ないというバックボーンがしっかりしていて

あまりそこにひっかからずに物語に没頭できました。

とにかく市川雷蔵が美しく、気品があり、色気があり、これぞ源氏の君でした。

そして姫君たちのどなたも美しいこと

今回の大河ドラマではどうなるでしょうねぇ(源氏物語の劇中劇はないそうですが)

 

お衣裳も雅で美しく、このクオリティなら中国歴史ドラマにも負けないと思います。

一見の価値ありです。

 

 

スタッフ・キャスト
監督
森一生

光源氏 市川雷蔵
藤壷  寿美花代
桐壷  寿美花代
朧月夜 中村玉緒
葵の上 若尾文子
末摘花 水谷八重子
六条の御息所 中田康子
頭ノ中将  川崎敬三
朱雀帝  成田純一郎

紫  高野通子