こんにちは![]()
私は「子供が作った作品」が大好きなんです
時々、子供の作文や詩をご紹介しています。
今日は『ほっこりするけど深い』子供の作文をご紹介します![]()
心の耳 2年 田中千尋
「シュガー、おさんぽにいくよ。」
そう言って話しかけると、おへんじがかえってきます。
みじかいしっぽを、せいいっぱいふって、顔をしわくちゃにしてわらいます。
シュガーというのは、うちのあばれんぼうの犬のことです。
私はどうぶつが大好きなので、犬の言ってることがぜんぶわかります。
もちろん、ねこの言っていることだって、鳥の言っていることだってわかるつもりです。
でも、はじめから、犬やねこのことばがわかるようになったわけではありません。
前に、お母さんが先生をしていたようご学校へ行った時のことです。
そこは、耳の聞こえない子や、お話ができない子がいく学校です。
それなのにお母さんは、
「おはよう、って言ってるよ。」とか、
「いっしょにあそぼう。だって」と言って、お兄さんたちのお話がわかるのです。
どうしてかなと思って聞いてみると、「心の耳で聞いてごらん。チイには犬やねこのことばがわかるんだから、わかるはずだよ。」と言われました。
その後、耳の聞こえないつとむくんというお兄さんに会った時、お母さんの言ったことを思い出して、心の耳をかたむけてみました。
そうしたら、つとむくんの言っていることが大たいわかりました。
私はうれしくなりました。そのことがあってから手話にきょうみをもって、本で勉強しています。
そんなことがあってから、どうぶつの言っていることも心の耳で聞いたらわかるときづきました。
アリの行れつをじっと見ていると仲間どうしがしょっ角としょっ角を合わせて
「あっちに、あまくておいしそうなキャンディーがおちてるよ。」
「ほんと、あとで行ってみるよ。」
という会話が聞こえてきます。にわのうめの木にとまっているむく鳥は、
「きょうはお日さまがポカポカしててねむくなっちゃうな。」
とひとりごとを言っています。どんな生きものでも、心の耳で聞けば話していることがわかります。
心の耳をつかって、もっとたく山の友だちをつくりたいな。
『子供をかえた親の一言作文25選 朝日作文コンクール入選作1998年発刊 より』
いかがでしたか?
動物を、いや、人も、いじめたり虐待したり、捨てたりする人は「心の耳」を持ってないのでしょうね。
小学2年生の女の子がふと思った「心の耳」は、すべての人が持つべき、そしてその耳で聞くべきだなと感動しました。