レオンさんは苦しくてゆっくり眠ることができずに
あちこちさまよっていたのだけれど
夕方の5時ごろには脱衣場の長男の靴下入れの箱の中に入った。
今までも時々入るお気に入りの場所だった。(長男の靴下はレオンの毛だらけ)
しかしレオンの息はますます荒くなり
意識もぼんやりしているように思えた。
「レオンさん!レオンさん!」名前を呼んで、体をさすってスポイトでお水をあげるけど
いやいやする。でもよだれで口の周りが濡れている。口呼吸してるんだ。
私は夕方は飯炊きや、猫の夕ご飯配りや、母の猫のおトイレの世話で忙しい
母に今日は母の猫の面倒は見れないから自分でやってほしいと頼んだ。
姑には時間通りに夕飯をたべさせないと!
2階、3階をばたばたしながらその合間合間にレオンさんの様子を見る。
レオンさん、苦しい息。
6時、事情を言っていたから母も様子を見にやってきて、レオンのために祈ってくれた。
天国に行くなら、もう、これ以上、苦しめないでください
安らかに行かせてあげてくださいと。
私は夕飯の用意にかかり、またもやその合間合間にレオンさんを見に行った。
レオンさんはずっと息が荒く、意識があまりないように感じられた。
呼びかけに応じることもない、じっとしているけれど、ただ苦しそうにしていた。
涎をふいてあげて体をさする。
あまたを撫でてあげる。
レオンさんはあまりわからないようだったけど
それしかできない。
「レオンさん、ちょっと待っててな」
そういって姑と母と3人で夕食をとった。
姑には様子を話さなかった。
申し訳ないけど、猫に興味がないし、頓珍漢な大騒ぎに今は対応できないと思ったからだ。
食事をさっさと終えて
またレオンさんのところに戻った。
苦しそうな荒い息はもうなかった。
私はレオンさんが箱から出している手をにぎった。
箱の角にレオンさんは頭を乗せていたのだけれど
ガクッと頭が動いて、レオンさんは息をしなくなった。
「!」声が出なかった。
しばらくレオンさんの手を持ってレオンさんの様子を見ていたけれど
レオンさんはもう息をしていない。最期をゆっくり看取ってあげられなかった。
ごめんねレオンさん!
ものすごく急な、私に迷惑もなにもかけない、レオンさんの死だった。
(ロビンより先に逝っちゃった!)
それはかなりショックだった。
レオンさんを箱から出して
別に用意した段ボール箱にタオルをしいて
レオンさんを寝かせた。
もちろんまだ温かかったし、柔らかだった。
もしかしたらまた心臓が動き出すかも
何度もそう思うほど、レオンさんの死はあっけなかった。
レオンさんがまだ脱衣所にいるときに
ロビンもルルもラテも、レオンさんの様子は見に来ていた。みんなレオンさんの異変に気が付いていたんだね。
そしてレオンさんはロビンが寂しくないように、先にいって待っててくれたんだね。さすが、レオンさん。
うちのキングがいなくなって、さみしいよ。
レオンさん、巨猫だったから、家の中がスース―してるよ。
気高いレオンさん、ロビンをよろしくお願いします。