といっても
師匠の個展に便乗させてもらっただけなので
私の作品は1点のみ。
 
それでも、師匠の
「若い世代に知ってもらいたい」
という願いを受け
自分の友人知人を招待。
 
自分の好きな人たちを
思いつくままに誘ってみたところ
 
来てくれた人の数は想像以上だった。
 
LINEやメールで
定型文を送信するだけという
いたって不躾な招待方法
だったにも関わらず、だ。
 
私自身の個展でもないのに
お花やお菓子などのお祝いの数々は
嬉しい驚きだった。
 
朝早くから
たくさんの種類のパンを
焼いてきてくれた人も。
 
不器用な私が何故こんな繊細な世界に?
と、その摩訶不思議な経緯を
興味深そうに聞いてくれた人。
 
私のエネルギーの入った面を
作ってほしいと依頼してくれた人。
 
多忙な中、空き時間をみつけて見に来ようと
必死で画策してくれた、
高校時代の同級生。
 
素質のなさにがっかりしている私に
どうにかして師匠の後をつがせようと
伝統芸能の継承に
やけにやる気を見せていた人。
 
面には興味はなかったけど、
私の新たな一面を知ったことが
最大の収穫だったという
お茶目なコメントをくれた先輩。
 
そして。。。
 
ガン闘病中にも関わらず、
大きな花束を抱えて
いちばんに駆けつけてくれた
中学時代の同級生。
 
それぞれのやり方で
私に何かをプレゼントしていってくれた。
 
写真も、ここに書ける文章も
ほんの少ししかなくて
とってもはがゆいけれど
 
ありがたさで
胸がいっぱいになる日々だった。
 
普段は接触のない人達にも
自分がこんなに支えられていたことに
改めて気が付いた。
 
普段会っている友人たちの
別の顔がみられて、
友人たちのことが、
さらに好きになった。

そして
私も、返していこうと思った。
 
優しいその人たちに
 
これまで以上に
心のこもった優しさを


私の作品。「中将」

中将