それは明け方…ん~なんか繰り返しお腹が痛いな、これはよもや 前駆陣痛 とかいうヤツですか❓
丸いお腹をぎゅうぎゅう絞られるような痛みで目が覚めて「はっっっやっぱ痛いっ❗️」
予定日より10日あまり早い位なので、もう産まれても臓器や血液循環、呼吸のシステムが出来上がっている正規産の範囲。
よしよし、来るか。早くお会いしたいですぅ~。産院に電話だ
しかし産院は まだ様子見 の指示。
あ、そういうモノなの❓ でも結構痛いんですけど…。
「そういえばあなたのお腹の子は小さかったわね…じゃあ陣痛室に入って下さい。」
そんなお部屋があるんですか。でもネーミングがイタいですね…
とりあえず旦那くんと一緒に産院に向かい、イタいお部屋に入室。
車の中では、同じ立場同士で ちょいとおしゃべりできたりするかしら~なんて甘い考えがありましたが、入室後 瞬時に吹き飛びました。
皆さん サードアイ(眉間)に縦シワ寄せて深刻なお顔。
だから陣痛室ってお名前❗️なるほど~
当たり前のことに納得し、自分がいかに まだ余裕のある状態だったかを知りました。
なにしろ早めに入室したものだから、お腹が痛いばかりでなかなか降りてこない。
院長先生の診察があり台の上に乗ると、
「まだ3cmしか開いてないね。どうも中の子小さいし…ん~じゃあ少し開けるか❗️」
開ける❓何を❓と次の瞬間 中に指を入れられてグリグリ……
ぎ…ぎゃぁぁぁぁぁああ
そう、開ける とは子宮口をこじ開けることでした。 コレ
壮絶な痛み…
悪夢を見たような心地で部屋に戻りましたが、数時間経ってもまだ来ない。
さっき広げてもらったのに…とりあえず地下1階から4階まで階段昇り降りを試みました。
何回昇り降りしたことか 息が切れたので部屋に戻ると 、前太ももが筋肉痛になっていた ❗️ 頭悪いのかしら、私
それでも降りてこないので、看護師さんにヘルプをすると、
「えぇ~❓子宮口こじ開けたの❓そんなことしても意味ないのに。何でやったのかしらね~」
はい いやいやいや
チーン…絶句…
そんなビックリな過程を経てようやく陣痛が頻繁になり、ヤツの頭が下にグリグリ当たる感覚が来ました。
ついに…ついに来たね。
ヨロヨロ分娩室に辿り着くと、「今 分娩室満員だから、そこのソファで待ってて」
確かにスゴイ唸り声が何重にも響き渡ってます…が、降りてきてるんですよ、出たい~言ってます このヒト
実際この時 子宮口は10cm開大中。
この日は新月。満月と新月は出産が増えるそうで、実家が産婦人科の友人は家のカレンダーに⭕️が付いてた と言ってました。
15分後やっと空いて 分娩台に乗ると、さっきの院長先生がやって来て
「予想だけど、この子は体重が2000gあるかないか なんだよね。
ひょっとしたら何処かに不全があるかもしれない。ウチにはNICU (新生児 集中治療 保育器)がないから、小児科医を呼んで すぐ搬送してもらえるようにするから。」
こっ…この後に及んで まだ待てと
ここで更に10~15待ち。
皆さん、出産って大変なのは想像出来るとおもいますが、出てくるのを待機させる方が 何倍も大変です。
頑張りましたよ、私。ヤツがなんとか出てこようとするのを、待て まだ待て となだめ続けましたとも。
ようやく小児科医が到着し、さぁ行くぞっ❗️モードを切り替え 出産に臨みましたが、ずっとず~~っと頑張っていた私のオマタの筋肉は疲労でカチンと固まってしまったのです。
降りて来てるのに 出口が広がらない、出せない。 会陰切開。
「産道硬いねぇ。あなた、何かスポーツやってた❓」by院長先生
多分スポーツとかのせいじゃないです
いや、絶対❗️
最後は看護師さんが腕立て伏せの状態で 私のお腹を押し
ギィィィィィィ
産まれました
一応 大声出して泣いているから、呼吸器の不全はない。良かった
でもこの泣き方、「い」に濁音が付いたような…もしかして怒ってます
そりゃあ怒りますよね、このヒトは早く出てきたかったんですもの。
意を決して覚悟を決めたのに 待て 。ふざけんな、オレは今すぐ出たいんだよ❗️
でも結果 呼吸器も循環器も不全がなく、彼は無事 産院の保育器に入室しました。
わざわざ来て下さってありがとうございます、小児科のお医者さん。
あ~良かったぁ
To be continued