「奇跡」シュノーケル
”妊婦は鼻の穴からスイカ出すような苦しみに耐えて
ガキ生み出すもんだ。
芸術家はケツの穴から宇宙ひねり出す苦しみに耐えて
作品を生み出すんだ。
誰だって壁にぶつかって全部なげだして逃げてぇ時はある
だが苦しい時ってのは てめぇの中のカラクリが壁ぶち破るための
何かを産み出そうとしている時だってのを忘れちゃいけねぇ
その苦しみの中に大事なもんがある事を忘れちゃいけねぇ
みんなめんどくせぇカラクリ背負ってのたうち回って生きてんだ
そりゃ オイルがもれる事もあらぁ
そん時は好きなだけ たれ流せばいい”
坂田銀時(「銀魂」芙蓉編より)
これほど大笑いして 同じくらいボロボロ泣いた漫画(アニメ化も含む)も
そうそう無い。
下ネタ満載、これでもかってくらいのパロネタもあり。
だけど その中に ぽろっと譲れない台詞(想い)がのぞく。
気負って言うわけじゃないし、カッコイイ信念めいたモノとも
ちょっと違う。
でもだから わたしはこの漫画がすごく好きなんだと思う。
登場人物はみんな決してスーパーヒーローなんかじゃ無い。
むしろダメダメさ加減は半端じゃない。
けどそんな奴らだけどそれぞれに護りたいものがある。
譲れないものがある。
もう一つ これも主人公の銀さんの台詞から
”俺にはなぁ
心臓より大事な器官があるんだよ
そいつぁ見えねーが
確かに俺のどタマから股間をまっすぐブチ抜いて
俺の中に存在する そいつがあるから
俺ぁまっすぐたっていられる
フラフラしても まっすぐ歩いていける
ここで立ち止まったら そいつが折れちまうのさ
魂が折れちまうんだよ”
これに尽きるんだろうな って思う。
こんな風に生きれたらいいと 思う。
「私とワルツを 」鬼束ちひろ
”優しいものは とても恐いから
泣いてしまう 貴方は優しいから”
この歌は「トリック」のエンディングとして有名で
わたしもそれで知った。
エンディングの独特の映像も印象的で好きだったけど
鬼束ちひろさんのPVも
踏みしめた裸足に紫のシンプルなドレス。頭には葉の冠
魂の叫びのような歌声。
凝った演出など何もないが それこそがこの歌にふさわしい気がする。
鬼束ちひろ という 歌い手が心を削るようにして歌う姿に
わたしは魅せられる。
”失う時が いつか来る事も
知っているの 貴方は悲しいほど
それでもなぜ生きようとするの
何も信じられないくせに
そんな寂しい期待で”
心を言い当てられたような歌詞に
独り 泣いた。
「HANABI」 Mr.Children
”考えすぎて言葉に詰まる 自分の不器用さが嫌い
でも妙に器用に立ち振る舞う 自分はそれ以上に嫌い”
ミスチルの歌はまるで自分の心を代わりに写し取ってくれたようで
それは曲と歌詞一体となって心に沁みる。
マッキーの歌が過去の思い出と繋がるものなら
ミスチルの歌はわたし自身にとって ボロボロになって倒れて
それでも新たな道をよろけながらでも歩き出した時に出逢ったものだから。
”逢いたくなった時の分まで 寂しくなった時の分まで
もう一回、もう一回 もう一回、もう一回 君を強く焼き付けたい ”
繰り返される歌声に
ちいさく声を重ねて歌っている。
呟くように。
もう一回、もう一回
そうして立ち上がろうと思うんだ。
もう一回・・・
「明けない夜が来ることはない」槇原敬之
マッキーの歌、大好きなのに暫く辛くて聴くことができない時期が続いてた。
今はもう空の住人になったひとが昔よく歌っていたから。
ある時に久しぶりにYouTubeでこのPVを見つけた。
わたしの心は今は”明けない夜を信じてしまいそうな僕”だけど
それでも
まだどこかで
”明ける事のない夜はない”と
信じているから きっと だから
もう一度、少しずつ昔のアルバムを出してきて
好きだった歌を聴いている。

